氷河期初期世代おばはんの日々うらうら

就職氷河期初期世代のおばさんが時事問題に思ったりすることや、日々のあれこれ

氷河期世代は年金受給年齢まで生きているのだろうか

All About編集部の記事で、物価上昇の時、年金生活をしていたらどうしたらいいのだろうか、という記事が上がっていた。

第一声が、「いいなぁ、年金もらえて」となってしまう。
ある程度減額はされたとしても、「もらえる」ことが前提になっている世代が、ほんっとーに羨ましい。
氷河期世代は、非正規が多かった、就業期間の断絶がある、超絶ブラックでそもそも厚生年金に入れなかった、または、「親がサラリーマンだったから、国民年金がよく分かっていなかった」から、納めた期間が短くなった、などの前提がある。
そして、それに加えて支給開始年齢の引き上げ。
団塊世代は、激務だったのは知っている。(両親の年代だ) 父親がサラリーマン、母親が専業主婦(子供が小学校高学年あたりからパートに出たりし始めた)、というような家族構成が多かった。 そうなると、父親は確かに超絶激務だったろう。 しかし、母親はワンオペではあったが(その苦労たるや・・・の部分も多し)家事もある程度しっかりこなしていたので、どんなにヘロヘロになって帰っても、例え温め直しのものがあったとしても(当時はレンチンより鍋ですね)、ある程度食生活はちゃんとしていた、と思う。 そしてその子供たちが高校生、大学生となっていくと、母親に変わって娘などが夜遅く帰ってくる父親の食卓の準備をしていたわけだ。 (私もやったな) だからこそ、団塊の世代は案外元気だ。 今こそは!と登山したりドライブしたり(稀に事故を起こしたり)、エネルギーが余っているのか、駅やらショッピングモールなどでケンカをしたりしている。 つまり、何かしらちょっとした疾患はあるかもしれないが、彼らは「元気」なのだ。 しかし、だ・・・・。 彼らの子供世代=氷河期世代、とみていいかと思うが、我々はどうだろうか。 バランスの取れた食事なんて出来ない。 ブラック企業でヘロヘロになっても、家族もいない。(働いているのが男であれ女であれ、一人暮らしが多いということは、食事は出てこないというわけだ) そうすると、自炊する体力は・・・ほぼない。 コンビニ弁当、カップラーメン、一応「食事を作った」気分になってご飯だけ炊いて後はインスタント味噌汁と納豆だけ、とか。 ・・・長生きできる、と思うだろうか? 自殺率もそもそも高いが、何とかその希死念慮を乗り越えたとしても、おそらく、我々氷河期世代はラッキーでない限り「健康」ではない。 収入の4割を社会保険で持って行かれても、消費税が上がっても、結構な確率で我々は「年金支給開始年齢」よりも先に旅立つ人が多いのではないだろうか・・・??? あ、政府はそれを見越して、氷河期世代に払う年金を少なく見積もって、次世代には払えるようになるだろう、とか思ってるんだろうか。 国民年金は、最初は大学生は払わなくてもよかった。 それが急に、大学生でも払わなければいけなくなった。 私はラッキーなことに、学生時代の分は親が立て替えてくれたけれど、学費以外はバイトで何とかした。 教科書代、資料代、交通費、遊興費・・・。 長い休みに入ると、バイトの掛け持ちはよくあることだった。 授業を決める時も、シラバスと格闘しながら、何曜日の何時からは空けられたから、家庭教師は続けられる!のように、一番実入りのいい家庭教師は外さないように時間割を組んだ。 授業のある期間は家庭教師と土日どちらかのバイト、長期休暇に入るとそれプラス、もう一つはバイトを掛け持ちした。 でないと、遊興費もそうだが、何しろ資料代や本代が追い付かなかった。 まぁ、今考えるとよく1限で爆睡しないで済んだと思う。(←爆睡したのもあったかも・・・) でも、これに加えて国民年金の支払もあったら、私は何か(数冊の資料かもしれないし、旅行かもしれないし)を諦めざるを得なかっただろう。 そう考えると、もう30年近く払っている年金。 果たしてそれがもらえる時まで、生きていられるのだろうか・・・?