氷河期初期世代おばはんの日々うらうら

就職氷河期初期世代のおばさんが時事問題に思ったりすることや、日々のあれこれ

岩場でコケたライチョウと、旅行

しばらく真面目時事ネタが続いたので、今回は気軽な旅行ネタで行ってみよう。(少し真面目入るかも)

岩場で転んだライチョウさんが話題になっている。
私もショートムービーで見たが、コント風味にコロっとコケてて、可愛くて笑ってしまった。
無事だったみたいで、別記事を読んでホッとした。


私自身は、主に海外旅行専門で国内はあまり旅したことはないのだが、北海道でオオタカ(だったかな?)が木に止まっているのを見た時は感動した。
確かバスを待っている間に、ふと上を見た時だったと思う。
随分とおっきい鳥だなぁ、と思ったら(大きな鳥=カラスくらいの認識の私だ)、オオタカですよと教えてもらってびっくりだった。


海外でも、行き先が都会よりなのであまり野生生物に遭う機会はない。
パッと思い出すのは、出張でシカゴより北に行った時に、駐車場にノコノコと七面鳥が歩いていたことだ。
本社の同僚に軽く観光という事でドライブに連れて行ってもらっていたのだが、「あれ、ターキー!?」と聞いたら、「ターキーだよ」と当たり前のように返されて、その前に狩猟の話をしていたので、「あれって、それこそ捕まえたら食べていいの?」と聞いてしまった。
答えは規則としてはOK(狩猟許可の時期ならば)、でも街中に出て来るようなのは肉が硬くて美味しくないらしい。
その街は、ジビエというのか、レストランに連れて行ってもらってもお肉メニューにエルク(ヘラジカ)があったりしたので、折角だから食べてみようと注文。
うっかり「エルク」を「エルフ」と言ってしまって、「妖精は食べちゃダメ」と同僚とその奥様に大笑いされたのを思い出す。(出張先で、個人でディナーなどに誘われると大体旦那さん連れ、奥様連れになるので二倍楽しい)
なので、野生生物というと、遭遇というより、レストランのメニューという感覚になってしまった。


私が海外に行き始めた頃は、まだ携帯もスマホもなく、地球の歩き方トーマスクックを抱えて旅行していたものだ。(年齢がバレる件)
夜中に、タクシーでどうしても移動しなければいけなくなった時などに、本当に正しい方向に向かっているのだろうか、とヒヤヒヤしたことも何度もある。
今はスマホGoogle Mapを見ていれば、自分がどこにいるのか分かるから便利になったものだ。


旅行だと、まだアクセスがいいところに行ったり、アクセスが悪ければホテルでオプションツアー的なものがあればそれを利用すればいいので楽なのだが、出張の時はなかなか難関があったりする。
電車もバスも何も通ってない、本来ならレンタカーして空港から行くのが一番いいんだろうな、というようなところにタクシーで行かなければいけなくなったり。
私はアメリカで初めての国際免許、レンタカーを使ったが、ヨーロッパ圏ではタクシーだ。
他は電車、バス、路面電車。
「行先」として表示されたところのかなーーーり手前でいきなり降ろされてしまい、途方に暮れた経験も多数ある。
(電車でもバスでも、突然「今日はここまで~」とか、「今日はこっちに行きます」なんてことは頻発する。駅員にどのホームから乗ればいいのか聞いて歩いて行ったら、途中で明らかに違うだろう、という事に気づいて他の駅員に正解を教えてもらったこともある。こういうトラブルはざらだ。)

チクショー!!!なことも多々起こるが、それはそれ、「お国柄」として楽しもうといつも考えている。
寄付金詐欺に引っかかったりもしたが、それも「お国柄」だと思うし、どちらにしても日本円にしても万単位に行く詐欺ではないことが多いので、それはもう一種の「通過儀礼」「お布施」だと思っている。
そこで変にクレームをつけてしまったりして、他の怖い人が出て来る方が怖い。
それなら、2,3千円損をしても、そっちの方がマシ。
(そのあたりは、それこそいろんな危ない国にも出張していた父の助言が役立った) また、旅行中は「食」も大事な部分なのだが、私は何故か日本食が恋しくならないタイプのようで、現地のものをなるべく食べようとする。(ゲテモノは除く) ただ、例えばスペアリブが皿から溢れている状態で出てきて見ただけでギブアップとか、日本の感覚で「メイン+サラダ」と注文し、「どっちもメインやん!!!」というような量を目の前にしてショックを受けたりはする。 ヨーロッパではあまり見かけなかったが、アメリカでは残した分を「持って帰る?」と聞いてくれるレストランもあって、それは重宝した。(紙製のタッパーみたいなものに入れてくれる) 結構早い時間にディナーを食べてしまうと、寝る前にお腹減ったりするのよね。日本みたいにちょっとコンビニ、ってわけにもいかないし。(徒歩圏内にコンビニがなかったりもするが、そもそも夜間にふらふら出かけはしない。) 中華圏であれば、残して当然な量が出て来るのは分かっているので、こちらもある意味、気軽に残す。 台湾では、同じように「残った分のお持ち帰り」が出来るレストランもあったが、料理ごとに分けてくれなかったりするので、味が混ざって大変なことになった経験から、お持ち帰りはしないことにしている。台湾在住の友達は慣れたもので、しっかり持ち帰って、「これで2日は料理しなくて済む」とニコニコだった。 オセアニアと南米以外はとりあえず行ったかな?と思う私だが、個人旅行だろうが、出張だろうが、ツアーだろうが、危険なこともある。 実際、私は人生で3回、誘拐されそうになったことがある。 1回は物心つく前の子供時代、しかも国内なのでちょっと違うのだが、残りの2回は海外旅行中だ。 1回はロンドンで。もう1回はトルコでの話だ。 どちらとも、繁華街近くであり、それなりに人通りのある中だった。 私は海外ではスカート自体はかないし(プライベートならジーンズ、ビジネスならパンツスーツで通す)、ブランド品を持ったりもしない。 アクセサリーなどもなくしてもいいものを使うようにしているし、ちょっと大きめのピアスなどを付ける時は、大体その現地のお土産屋さんやスーパーなどで買ったようなものだ。それこそ、かっこよく見えるけど実は1ユーロ、みたいな。 しかし、誘拐されそうになったのは20代の頃であり、東洋人、小さい(背が低い)、童顔、等の要素から狙われてしまったのだと思う。 ロンドンでは何とか、通りすがりの女性に助けてもらったが、トルコでの時は、一緒に来ていた家族が足が悪く、杖をついている状態だったので、家族を逃がすためにちょっと格闘めいたことをすることになってしまった。 今では持ち歩くことは出来ないのだろうが、父から言われて、ジーンズのポケットにスイスアーミーのアーミーナイフを入れていたので、いざとなったらそれで牽制することが出来る、と脳内に浮かんでいたのもラッキーだった。(今考えるとかなり危険な気もする・・・アドレナリン出まくりだったんだろう) まずは旅行ガイドも入ったカバンを振り回して、取り囲まれそうになっていた時に穴を作ることも出来た。
出張でも旅行でも、ショルダー式のカバンを使うが、ガイドブック等が入っていると重量は割と重くなるので、武器にもなるし、あっちが刃物を出したときはガードにもなる。 駆け抜けられる穴ができたときに、脱兎のごとく逃げ出したのは言うまでもない。 (途中で一生懸命杖をついて逃げていた家族と合流し、記憶していた最寄りの駅に向かって走ったので、逃げ切れたのだと思う。トルコでは、駅などに警官や軍人がいることが多いので、使わない駅でも大体場所は頭に入れていた。トルコもそうだが、ギリシアなどでも軍人さんが普通に歩いているので、助けてくれることは結構ある。マシンガン持った人に平気で道を聞いたりもしたな) よく考えたら、自分より10キロは重かったであろう、足の悪い家族をほぼおぶって走ったのだから、火事場の馬鹿力ってのは本当なんだと思う。 この2回を乗り切れたポイントは、まず 1.ロンドンでは、助けを求めた相手が正しかった。(さも助けるように近づいてきていた人は避けた)そして、「Help!」という言葉を使わなかったのは、正解だったのだと思う。キャッツの舞台を見に行くところだったので、「Where is Cat's theatre?」と叫んだので、怪我せずに済んだのだと思う。誘拐犯は、その言葉を聞いて逃亡。
2.走れる靴だった。(私は海外ではヒールは出来る限り履かない。仕事の時だけはパンプスを履くが、それ以外の時間はスニーカーか、ラバーソールのブーツなどを選んでいる)
3.両手がふさがっていない。(鞄は斜めがけ出来るもの。勿論仕事の時を除く)
4.地図が頭に入っていた。(どっちに逃げるか、はとっさの判断だ) だと思う。 楽しいことも、美味しいこともある旅行。 それでも自宅にいるだけでは出来ない経験が沢山出来るのだから、このコロナ禍が落ち着いたら、またどこかに行きたいなと 思っている。 (今現在だと、渡航先で陽性になって帰国できなくなる可能性が高いからね)

読んで下さっている皆様も、旅行に行くときはしっかり準備して、いい旅を!