氷河期初期世代おばはんの日々うらうら

就職氷河期初期世代のおばさんが時事問題に思ったりすることや、日々のあれこれ

コロナウィルス対応変更、どうなの?

新型コロナウィルス、COVID-19(もう2022だけど)の感染爆発第8波を前に、政府の方針が変更された。

2年間、ほぼ患者が出なかった季節性インフルエンザとの同時流行を想定したものとのことだが・・・

 

10月6日の毎日新聞の記事を参考にすると、変更点は下記の通り。

 

1.中学生(13歳)~64歳の基礎疾患のない人(疾患は規定あり)は、新型コロナに関しては自己検査(抗原検査キット)。

陰性ならオンライン受診でインフルエンザの治療薬を処方。希望する患者は地域のクリニックなどを受診できる。

この時、インフルエンザの検査なしでの治療薬(タミフル等)の処方となる。

 

2.同13歳~64歳の人で、抗原検査の結果が陽性だった場合は、自宅療養。(各自治体の健康フォローアップセンターに登録)

体調に変化(悪化した場合、だな)があれば、医療機関を紹介。

 

3.高齢者・基礎疾患のある人、小学生以下の子供だけが、発熱がある場合に発熱外来の受診が可能。

 

4.「国民には発熱に備え、自宅に新型コロナの検査キットを準備するよう」、広く呼び掛ける。




まずは個人的なツッコミを入れさせて頂きたい。

 

1.13歳~64歳の中の、主に22歳以上の人が保険料払っていると思うんだけど、その払ってる人間が病院いけないってどんなブラックジョーク?てか、抗原検査キットがなかなか入手できない or 値段が高い、を考えると、電車、会社、飲食店で広めまくる結果になると思うけど、そんなに働ける人数減らしたいの?

現・労働者層の人口を減らして、高齢者を働かすのかな??分かってるかな?その辺。

 

ちなみにその中の35歳~55歳くらいの人間が氷河期世代、ロスジェネ世代なんだけど、なけなしの給与から保険料を払っているのもだが、給料が低いってことはまともに食べてない=体力なし。

病院に行ったり、健康診断を受けたり出来てない=隠れ基礎疾患多そう。

就職先が限られていたから、エッセンシャルワーカーも多い。

この世代をまたスケープゴートにするのかな?人口構成、今の逆三角形よりひどい、キノコみたいになっちゃうんじゃないの?

(高齢者と子供しか生き残らないとか、どんなSF映画だよ)

 

プラス、インフルエンザじゃないのにタミフルとか使って、副作用考えてますかー?タミフルは郵便で届くのかい?

それとも高熱でフラフラしてる人に、病院の外で行列して待てとでも?



2.健康フォローアップセンターに電話がつながらん(以前の保健所状態)と聞くが、どーすんの?まだ、第8波前だよ?

自宅療養中、家族がいる人は買い物を頼める場合はあるけど家庭内感染が怖いし、一人暮らしは、買い物にすら行けないってこと??

 

3.だーかーらー!!!その非該当の人たちが現・労働者なんだってば。それを除外するって何?

あ、議員さんたちはご年配が多いから、下々の事は関係ないってか?

 

4.自宅に検査キットを準備、まで言うんなら、その「対象外」になっちゃう人達に一人10個くらい検査キット送ってくれ。

勿論無料で。保険料でいくら天引きされてると思ってるんだ。

 

って感じかな・・・




スミマセン、つい怒りのあまりにガガガっと書いてしまいました。

怒りポイントとしては、この改悪で国民皆保険」が完全に瓦解してしまっていること。

国民皆保険」が、「生きやすい日本」の一つの柱だったわけですが、これで柱が一本ぽっきりと、ですね。

しかも現時点で、実際の保険料を支払っている世代そのものが医療から外されているという事。

「私のカネで!!!」と言いたくはないですが、健康保険料、社会保険料、全てがすごい勢いで値上がりして、給与の額面と手取りがかけ離れている現状、憤りを感じます。

発熱外来のパンクを避けるために、というのが大前提にあるのなら、外されている年齢層には、せめて抗原検査キットを前もって送っておく、くらいのケアがないと、何のためにこんな高い保険料を払っているのか分からなくなります。

 

そして個人的に、こういっては何ですが子供は分かります。子供には未来がありますから。

そう、高齢者が問題なんです。

私にも両親がいますし、分からないではないですが、どうしても「選挙の時の高齢者の票」の為ではないか、とゲスい考えを持ってしまうんです。

高齢者が現役世代の時の保険料とは段違いなレベルで、我々は天引きされているわけですし。

どうしても、モヤモヤしますね。

(しかも、コロナ禍でもホイホイと旅行に行ったり、マスクなしで電車に乗ったりしていた高齢者を見かけていたので、なかなか穏やかな気持ちで見ることが・・・出来ない!!!!)



そして、私がこの報道を見た時には、やはり普段からやり取りをしている海外の同僚との違いもあった。

今現在は、私が日常的にコンタクトを取っているのはイギリスとドイツの同僚なのだが、2019年から始まった新型コロナ、COVID-19の検査や治療の流れ、というのはすごく差があった。

 

イギリスでは、健康保険は基本的にNHS(National Health Service)という方法を取っている。

日本の国民皆保険に近い雰囲気だが、実際に同僚と話してみて違うな、と思うのは、自分で病院を選べない、その代わりにNHSでの診療は無料(!)という点。(待ち時間は長いようだが)所謂、地域のかかりつけ医という病院が割り振られていて、具合が悪くなるとそこにコンタクトする、という流れだ。

勿論、重篤な場合はかかりつけ医から大病院(Private Hospital)へと転院になるらしいが)

 

この、NHSとかかりつけ医、という地盤があったからなのだと思うが、2020年、2021年の頃は、同僚と話していると、「明日から娘の学校が始まるから、検査を手伝わないといけないから今日の会議はキャンセルで」なんて話になったりもした。

後によく聞いてみると、自分がオフィスにどうしても行かないといけない、とか、お子さんがこの日は学校に行かないといけない、

という日をNHSに連絡しておくと、検査キットが無料で送られてきて、それで陰性ならオフィスなり、学校に行くことが出来る。

陽性だったら行くことは出来ない。

こういう流れだったようだ。

 

これを聞いた時、私は思わず「えー!無料で!?送られてくるの!?」と非常に驚いた。

イギリスはロックダウンしていたので「送付」という形になったのだろうとも思うが、それがスムーズに無料で送られてくる、という状態は、非常に羨ましかった。

また、行政的には他のプロセスもあったのかもしれないが、陽性だったから明日はオフィスに行けない、という事を同僚が上司や仕事上、ペアになっている人に伝えるのも電話するだけ、もしくはスマホの写真を送るだけだった、というのも羨ましかった。

 

日本で「医療用」の検査キット(抗原検査だけど)の販売が解禁されたのは2022年だったことを考えると、迅速さにすごく大きな違いがあったのが分かる。

しかも、日本はこれだけの健康保険料を支払っていても、検査キットは有料

会社に「結果が陽性だったので在宅」とか、「陽性で具合が悪いので休みます」を連絡するには、診断書を求められたり、保健所からの連絡メールのスクショ等が必要なことを考えると、日本はどれだけ従業員を疑ってるんだ、とも思ってしまった。



また、ドイツの同僚はドライブスルー式のPCR検査場があちこちにあるので、不安になった時や、出かけなければいけない時にはそこに行って検査をしてきた、と言っていた。

確か2021年だったかと思うが、費用は無料だったと言っていた気がする。

ドイツは車社会なので、ドライブスルー式が一番効率が良かったのだろう。家族全員で一気に検査も出来るし。

一時期、日本のニュースでも映像が流れたが、運動会のテントのような感じで会場を作り、流れ作業方式でやっていた。

(それだけの土地がある、というのもあるが、テント方式なら、ハコ物の費用はほぼないので、より安価で収まったのだと思う。)

 

案外知られていないのかもしれないが、ドイツは連邦制なので、「州」ごとにその地理的要因や、構成員(国籍や年齢等)の比率を考えて動いたので、他の州ではドライブスルーではないところもあっただろう。

(私の同僚はノルトライン・ヴェストファーレン州だった)

また、ドライブスルーだけではなく、病院でも受けられるけれど、面倒くさいのでドライブスルーにした、と言っていた。

 

ちなみにドイツの医療保険は、公的保険(GKV)の場合は一部自己負担、他が公的負担となっているが、検査に関しては特別なものを希望したりしない限りは無料だと言っていた。

なので、PCR検査も無料だったのだろう。

ただ、公的保険(GKV)も「これ」と決まっているわけではなく、被保険者が入るGKVを選べると言っていたので、保険料が安いところを選んだり、中身が充実しているところを選んだりしていたハズだ。

もしかしたら、加入しているGKVによってはPCRが一部自己負担だった可能性もある。

 

私が同僚から聞いた限り、ドイツでは「有休」と「病欠」は意味が全く違うので、いくら病欠で休んでも有休は減らない

(有休はリフレッシュや、何か別の用事があるときに使うもの。病気の時に働かないのは当たり前なので、病欠はノーカウント)

だからだろうが、発熱、咳、等、新型コロナだろうが風邪だろうが、具合が悪かったら普通に休むので、今回の新型コロナ騒ぎでも普通通り、具合が悪かったら病欠。

大丈夫だったら(元気だったら)リモートワーク、だったようだ。

 

かつて飲みながら、「お前は何でそんなに休まないんだ。しかも休みはいつも風邪とか、病院にMRI撮りに行くから、とかじゃないか」とドイツ人社長から言われた時に、「風邪ひいて休む時は有休だよ?休むんだから」と言ったら、バーカウンターのスツールから社長が落ちるんじゃないかと思うほどにのけぞられたことがあった。

風邪薬飲みながら、ゲホゲホ咳しながら仕事をしている私をずっと見ていて、いつか言ってやろうと思っていたらしい。

その時に、日本では有休がなくなって初めて欠勤だし、長期で体調不良で休む時には「休職」になるから、病院の診断書が必要になるし、大体が給与も7割とか8割とかまで下がっちゃうよ、という説明をした。

その時に本気で社長がスツールから消えたが、酔っぱらっていたからだと思いたい。

 

韓国の友達は、ワクチンは足りないけど、自宅のマンションや事務所の入っているビルでも陽性者が出たらその旨、連絡が来て一定期間軽いロックダウン(マンションの棟単位、くらいだったようだ)を繰り返していたから、情報がオープンになっているのは安心できる、と言っていた。

 

台湾は、日本がワクチンを送ったので、友達から「私も今日、ワクチン受けられたよ!!有難う日本!!」と電話が来たけれど、「実は日本もワクチン足りてないんだよね」とネタばらしをしたら、2、3日は耳鳴りがするんじゃないかと思うくらいに驚かれた。

(「Whaaaaaaaaaaaat!?!?!?!」みたいな感じで叫ばれた)



2019年から始まって、既に3年が経過した新型コロナ、COVID-19。

コロナと一緒に、日本という国自体も迷走している気がしてならない。