氷河期初期世代おばはんの日々うらうら

就職氷河期初期世代のおばさんが時事問題に思ったりすることや、日々のあれこれ

暴露系Youtuberとか、暴露系チャンネルって、必要なの?

今回は、ちょっと身近?で起きた事件から、いわゆるYouTubeやニコ生上での「暴露系」や「生配信」について考えさせられることがあったので、それを書いてみようと思う。


私はボーっとする時にYouTubeをかけっぱなしにしていることがあるのだが、音楽にしろ語りにしろ、「声質」や「話し方」が私に合う、合わない、というか「好き嫌い」があるので、一度気に入ったチャンネルをずっとかけっぱなしにすることが多い。
そういったチャンネルは繰り返し聞いたりしているので、愛着も湧いてくるというもの。

最近、そんな「お気に入り」のチャンネルの一つが炎上した。


炎上の経緯としては、
1.そのチャンネルに対し、悪感情を持っている人が所謂「生配信・暴露系」に相談者として凸した
2.凸した内容にはどうも嘘だったり、かなり盛ったりしている部分があったが、配信者は知る由もない。(暴露系配信者ね)
3.鵜呑みにしたその配信者のファンがアンチとなり、私が聞いていたチャンネルに対して凸したり、弱小ながらも法人だったので、電話攻撃したりなんだりを開始。
4.相談者はこの辺で「間違った表現、盛った表現があった。ごめんなさい」をしたのだが、時すでに遅し。
  また、相談者は「どこが違っていて、どこを盛ったのか」は言わなかったので、憶測が憶測を呼んだ。(まぁ、ここが嘘でした、自分に都合が悪い事は言いませんでした、ってのは言えないよな)
5.チャンネルは瞬く間に炎上し、法人としてもかなりヤバい状況に。代表や、その人の前職にまで電話凸があったらしい。
6.時間はかかったが、1週間ちょいで何とか炎上は収束に向かった。


というような流れだ。


私は暴露系や、生配信系は好きではないので(大抵、声や話し方が好みに合わない)、こういう炎上もあるのか、と最初は思った。
ちょこちょこ聞いているチャンネルだったので、おおもとのチャンネルにまでアンチが来て、雲行きが怪しくなってきた頃にやっと気づいてYouTubeにアップされていた暴露を聞いてみたのだが・・・・今はこういう時代なのか、と驚いた。

 

形式としては、昔のラジオへの投書(ハガキ・手紙・メール等)が採用されて~~~というような感じだが、この時代、生配信でLINE通話やらSkypeでいきなり話してしまうことが出来る。
そうすると、ラジオへの投書では弾かれてしまうような、まとまりのないものも、通話がつながったりすれば話すことが出来る。
それが、「正しい情報」なのか「嘘の情報」なのか、もしくは「悪意のあるタレコミ」なのかも分からない。
(配信者も素人なら、相談者も素人だ。)

これが、本職の弁護士がやっているチャンネルとかなら違うのだが、盛り上がるのはおそらくこちらの「暴露系」だろう。

 

今回の炎上も、この暴露系への凸だけを聞いていた人は、完全に相談者=被害者、として考えてしまったようで、そこから「正義の味方」が発生して炎上した。簡単に言うとそういう事なのだ。
後から、攻撃されているチャンネルがいくら説明動画を出そうが、配信者の生配信に登場しようが、一度「この人たちのせいで被害者があんな目に!!!」と思った人たちは色眼鏡で見続けてしまう。
なので、いくら筋が通っていようと、順序だって説明しようと、「正義の味方」は止まらない。


怖い世界だ、と思った。


配信者によっては、予め内容を聞いてから、何時の生配信の時に電話しますね、とする人もいるようだ。(その辺は、よく聞いているわけではないので分からない。)
必要なら、ある程度の証拠(スクショとか)はもらってから、という人もいるらしい。
しかし、そんなもの、拾い画像をうまく加工するとか、自分に都合のいいところだけ送る、とか、なんでも可能だ。
そして配信中には、出来る限り煽って話を面白くさせ、PVを増やして、また、スパチャも増やす。煽れば煽るほど盛り上がり、盛り上がるからPVも増え、そしてスパチャしてくれる人の分母が増えるので可能性が増える。うまく行けばスパチャ稼ぎも出来る。

そこに、「真実」や「虚偽」は、配信者の側は関係ない。

 


週刊誌がやってることと同じじゃないか、と思われる人もいるかと思うが、こういった配信で「本物の芸能人」などのネタが出て来ることは少ないだろう。(ないことはないと思うが)
生配信、暴露系、となると、その槍玉にあげられる人もYouTuberだったりすることが多いのではないだろうか。
もしくは、本当に「ただの一般の人」だったりとか。
とにかく、話が面白ければいいのだから。

 

ガーシーなどは芸能人の暴露だったようだが(私は聞いたことがないのでネットに上がってくる情報だけから判断すると)、それで「次は政治家の暴露!」などと言って国会議員になり、そしてまだ日本はリモート議員の対応はされていないのに一人でドバイから発信。

国会がリモート対応していないのだから、当然ガーシーは国会で話し合われている内容をオンタイムで聞いたり、Zoomのようにリモートで会議に参加する、という事は出来てない・・・のではないのだろうか。

だとすると、「議員」ガーシーは何のためにいるのだろうか??


ってか、暴露って・・・国会議員としての活動なんだろうか?オリンピックの収賄の流れはこれこれこうでした、文書はメールで送ります、という事でもなかろう。
まぁ、これも「変だなぁ」と思うところではあるが、今回の話とは違うのでこの辺にすると・・・。

 


ちょっと話がそれてしまったが、今回の炎上を見ていて、私はこの「暴露・生配信」がすごく気持ち悪いものだと感じた。
1.配信者も、相談者も匿名 (なのに今回の場合、炎上させられたチャンネル、及びその代表は実名)

2.配信者も相談者も、何をどう言っても構わないとなっている構図
  誹謗中傷、侮辱、偽計業務妨害、また今回は相手が法人なので逸失損益。それを問うことは出来るが、費用ばかりかかる。(これは本当の法的措置)
  そして色眼鏡を外さない「正義の味方」は、鎮火してきたところにまた火種を無理矢理持ってくることが出来るので、(勿論正義の味方も匿名だ)収束まで持って行くことが難しい。

3.配信者は相談者をかばい(人が食いつくネタであれば、いい広告塔だ)、相談者は配信者をかばう(自分の音声がネット配信されている=有名になった♪という勘違いもあれば、リアルに相談する人がいない、もしくはリアルの友達などには言えない内容)。
  そして、槍玉になった人だけが損をする構図。


ネットで配信している人、そこに相談する人は、気軽に出来てしまうだろう。
しかし、そこで実害が出てしまった場合は
しかも、それが真っ赤なウソだったり、1割の真実に、9割の脚色をしたものだったりしたら???


ラジオへの投稿や、テレビ、雑誌への投稿の時には、そういったものは途中で選別され、取り上げられることはなかっただろう。
しかし、直で配信者と相談者がつながり、しかもデジタルタトゥーとして永遠に残るこの状態・・・・
すごく怖いことじゃないだろうか。


今まではこういった配信系に興味がなかったのでスルーしていたのだが、今回、自分が聞いているチャンネルでこういった炎上が起こったことで、急に身近な恐怖を覚えたというか、何というか・・・・。なんだろう、このざわざわとした感覚は。
肌が泡立つ、というような感覚。

本当に、「怖い時代になったものだ」という言葉しか今は出ない。
私が聞いているチャンネルさんが、無事復活してくれることを待ちつつ、今、自分が生きている時代を再考してみようと思う。

 


つーか、こういう暴露とか、生配信とか、必要なもの??????
楽しいの???(人の不幸は蜜の味・・・ってヤツ?)
私の生活には・・・いらないなぁ・・・・・