氷河期初期世代おばはんの日々うらうら

就職氷河期初期世代のおばさんが時事問題に思ったりすることや、日々のあれこれ

W杯、ドイツに勝ったはいいものの・・・

カタール・ワールドカップで日本がドイツを破った。
これはすごい。
日頃スポーツには興味がない私でも、「おお、やったな」という気になる。
頑張った選手の皆さん、日本と違う暑さの中、よく頑張りました。花丸。有難う!!!


・・・で、終わらないところが私なのだ。
フェミだとでも、何とでも言ってくれい。何だか開き直って来たぞ。


この、「強豪ドイツを負かした」日本、というだけでなく、サッカーでは毎度日本人サポーターのゴミ集めや、とってもキレイに整えられたロッカールームなどが話題に上がる。(サッカーだけじゃないか。オリンピックもなのかな?←何しろテレビを見ない人である)

 

さて、ここで考えてほしいのだが・・・・家庭では掃除や家事をしない(と思われる)人が、こういう時だけ「ピッカピカ」にするのだろう????


日本人男性は、国際調査プロジェクトにおいても「世界で一番家事・育児の分担率が低い」として有名である。
欧米諸国が30パーセント以上の比率で家事・育児を分担している中、日本は18パーセントの分担。

まぁ、「夫側がメインの家事No.1」が「ゴミ捨て」なので、ゴミ捨てには積極的なのかもと思おうとしても、自分自身の経験、または女友達の愚痴からしても、「全てまとめたゴミ袋を集積所に持って行くのがゴミ捨て」だと思って、「ゴミ捨てる俺、エライ!」の方が多そうなのだが・・・


そしてもっと怖いのが、それでも日本人男性は「かなり多い」「やや多い」と感じている、というレポートが存在している。
それなのに、こういったところでは「ピッカピカに整理整頓、ゴミも集めて何なら掃除もして、折り鶴も折って・・・」
この違和感は、一体何だろう??

 

勿論、サポーターの中には男女両方いるだろうし、「家でもやってるよ」という人もいるだろう。それこそ千差万別な人が集まっているはずだから。
(割合は分からないが。誰か是非そういう統計を取ってほしい。)


それでも、私が見ていると、「家では家事はしないけど、自分のデスクはキレイにしてるし、こういった場所では率先してゴミ拾いするよ。」という人もいる。実際、事務所内のあちこちでホコリチェックをするおじさん方の奥様にお会いすると、「家ではなーーーーーんにもしない」と奥様が言うケースがわりとある。
そこで、「へへへ」くらいだったら「ああ、なんか自虐ネタにしてるけど、ちょこちょこはやってるから奥様はそう言いながらも目の端が笑っているんだろうな、と思うが、「いや、俺はやってる!!」とか言う相手に限って、奥様の視線が絶対零度
こういう時は、「あ、マジだ」と思うのだ。
(ついでに、元亭主も家ではなーーーーーーーーーーーーーんにもしない人だったが、会社ではテキパキ、掃除もすればファイリングもする、重いものを持つときは率先する、なんて人だった。)
会社での姿だけでは分からないんだよなぁ・・・・・・・

 

では何故、仮定として、そういった人たちは「スタジアムのゴミ拾いはするけど、家ではゴミを片付けることをしない」のだろうか??


サクっと、ここで私が類推するところを言ってしまうと、「家でゴミ掃除しても誰もほめてくれないし、なんか損した気がする。スタジアムの掃除をすると、日本スゲー!日本人サポータースゲー!!って言ってもらえるから、テンション上がるからやる」
・・・なのではないだろうか・・・

と、思ってしまうのだ・・・


純粋に、「自分の出したゴミ(ペットボトルや、食べガラ等)を持ち帰る」ことをするのは、これは割とみんな躾けられてきたのではないかと思う。
でも、「自分の周りも」とか、「なんなら目についたところ全部」とか、そういうのは・・・・・


つまり、「褒められるなら、やる」ってことじゃないんかーーーー!!!!!エコーエコーエコー・・・・・


と、思ってしまうんだな。

 

選手に関しては、ロッカールームに入れる人数や資格なども関わってくるだろうから、分からない部分はある。
体育会系の伝統芸?として、「立ち去る時は美しく」なのかもしれない。
それはそれでいい事だと思うんだけど、なんか・・・最近・・・過剰になってきているような??
うーむ、穿った目で見すぎなのだろうか。

 


なんだか、「掃除をするという事を仕事にしている人たちもいる。その仕事がなくなってしまう」という発言をした舛添さんが炎上しているようだが、個人的には私は舛添さんに一票なのだ。
あそこまで完璧にやらなくても、サクッと片付けて、ゴミはゴミとして一か所において、でいいと思う。
球場のロッカールームにチップ制があるかは分からないが、ある程度キレイにして、多めにチップを置いておいた方が助かる人もいる。

 


仕事で長くホテルに滞在したりすると、私もどうしても書類のゴミが多かったり、帰国前にはかなりの量のゴミを捨てなくてはいけなかったこともあるが、そういう時は私は多めにチップを置いて、余裕があったら「Thank You!」とメモを書いたり、長期滞在中に私の部屋を清掃するスタッフが決まった女性であることが分かったら、余った生理用品を残していって、「日本の生理用品です。よかったら使って下さい」とメモを書いて残したりした。
(日本の生理用品は評判がいいので結構喜ばれるのと、自分が荷物を減らしたいという需要と供給だ。)

 


日本にはチップ自体がないし、一応概念的には「職業に貴賎無し」となっているのでそこの感覚はどうしても違ってしまうが、未だに他国には「清掃業等の職にしか就けない」という階級社会が残っているところもある。
中近東も、悲しいかなそういうエリアの一つだ。
今回の事、一つだけで「失業」などにはならないだろうし、業者の方が「仕事が減った、きれいに使ってくれてありがとう。助かった」と言う思いなのであったら、「今回は」Win-Winだと思う。
しかし、私は舛添さんの意見を見ていると、おそらく「今回の事限定」では話されていないな、とも思う。

 

まさに「世界には、まだまだ綺麗事で話せないところがある」という事を提起したのではないだろうか。
(書いてから、変なダジャレになっていることに気づいた・・・・)

だから、「今回は大丈夫だったようだけど」の一言があるかないかで賛否が分かれた言葉だったのだろう。


と、舛添さんの分まで含めると場外乱闘になりそうな今回のケースだが、まずは日本、おめでとう!
そして皆さん、自宅でも頑張って掃除しましょう!!(←お前もな・・・・・)