氷河期初期世代おばはんの日々うらうら

就職氷河期初期世代のおばさんが時事問題に思ったりすることや、日々のあれこれ

麻生太郎の少子化発言と、高齢者集団自決

やはり、という発言が絶賛炎上中だ。
麻生副総裁の「少子化最大の要因は女性の晩婚化」という、火に油どころか、ジェット燃料を放り込んだような発言だ。
そりゃあ、これ炎上するでしょう。
てか、炎上する要素しかない。


女性の出産する年齢が高齢化している。初産が30歳が普通。複数の子供を持つには、体力的な問題があるのかもしれない。

 

・・・ほほぅ。

 

ちょっとWikipedia先生に聞いてみることにしよう。

麻生太郎 1940年生まれ 現在82歳
政治家、実業家。
クレー射撃スキート日本代表オリンピック選手。
自由民主党所属衆議院議員自民党副総裁。

学習院初等科・中等科・高等科から、学習院大学卒業。
卒業後、麻生産業入社~麻生セメント株式会社麻生~~~~~からの、政治家へ。

勿論、世襲議員」である。大久保利通の子孫であり、吉田茂の孫。実妹は、現在皇族の寛仁親王妃信子様)
相続した自宅は25億円

 

至極簡単に言ってしまうと、「ボンボン生まれのボンボン育ちで、80超えた今でもボンボン」・・・ってことでファイナルアンサー?


ちなみに、1940年というと、毛沢東が「新民主主義論」を発表し、ドイツがノルウェーデンマークへの進撃を開始し(パリ無血入城もこの年だ)、トロツキーが暗殺され、ロンドン65日夜間爆撃が起こった年だ。
世界史でやる範囲ですな。
そんな年に生まれた麻生太郎
うん、もう歴史上の人物でいいんじゃね?


そんな「大富豪」の家に生まれた麻生さん、学習院初等科~大学まで一気通貫。受験は当然、無試験か、手心アリだろうな。
そして親族が経営している会社に入社。
泥水飲んで這いつくばってきた感じはどこにもない。
ボンボンが、似合わないギャングスタイル(あの帽子はどうにかしてほしい)で、「俺は永田町の重鎮」をカッコつけてやっているようにどうしても見えてしまう。
(そして似合ってない)

 

私が記憶している麻生さんのエピソード(テレビ放映されたものとか、YouTube切り抜き系とか)では、
ハローワークの視察に出た時の、「今まで何してきたんだ(怒)」発言等
・漫画好き
・国会での答弁では、変に早口、もしくは「お前が読め」といった上から発言
・漢字が読めない

くらいかな?

 

資産25億とかのボンボンに「今まで何してきたんだ」なんて言われたって、説得力皆無だし(しかも相手はロスジェネ。そりゃしらけるわ)。
漫画好き?いやいや、一食食べるの我慢してコミックス買った事とかないだろ、とか思うし。
「お前が読め」?自分で読まないのは漢字が読めないからですか?

 


なーんてツッコミもしたくなるが、それ以上に、「女性の晩婚化がーーー」なんて言うなら、フルタイムの事務職(勿論PCでね)か、スーパーのレジ打ちやってから、保育園の時間までに滑り込んで、帰ったら座る間もなく掃除・洗濯物の取り込み・晩御飯作りして、子供に食べさせてたら旦那(麻生さんの場合は逆だから奥さんか)が帰ってきて、その食事を温めて、自分は冷たくなった飯を食い、子供をお風呂に入れて出してタオルで拭いて髪乾かして、自分はお風呂に入った気にもならない感じでぐったり出てきたら相方はビール飲みながらテレビ見て高笑い、ってのを1週間やってから言ってくれるかな?
勿論、給料はボランティアで受け入れてくれたところの「標準」で。
アナタが一食でスパーンと使う料亭代にもならんけどね。
それこなしてから、「2人目作れよ」って発言してほしい、と思う。
マジで。多少若かろうが、初産30歳以上だろうが、そんなに変わらんよ。

変わるのは、「いざとなったら頼める場所」の有無、そしてその利用料が払えるかどうか、そして女性が仕事しながらの家事育児の無理ゲー状態、そしてそれに参加できない男性の労働時間だ。

 


これだけすれ違うと、本当に「一般ピーポー」からかけ離れすぎてる人が何を言ったって、夏場の蚊の方がダメージ大きいくらい、ちっさい雑音にしかならないよなぁ、と思ってしまう。


様々な人が言っているように、晩婚化は一つの理由ではあるかもしれないが、やはり大きいのは「金銭面」だと思う。
上がらない賃金、上がっていく税金・社会保障、見えない未来。
資産25億の人には、「子供に満足に食べさせて、教育を施せるか分からない」という「将来の不透明感」は分からないだろう。

 

 

・・・だから、だ。
永田町でデデンとトップに居座っているのが、とりもなおさずこういった手合いだからこそ、成田悠輔さんの「高齢者集団自決」という言葉が出て来るのだと思う。
この言葉自体も炎上しているし、「不謹慎だ」とか、「さすがに言いすぎ」とか言っている人は多いが、私は個人的に、それが生物としての「自決」ならちょっと言い過ぎだとは思うが、「自決=隠居、引退」ならば、誠に説得力があると思っている。


一般的に会社員なら60歳、もしくは65歳定年。
政治家は経験者の知識が必要だから~~というのであっても、別にそれはその人が「表舞台」にいる必要はなく、「この件に一番詳しいのは〇〇さんだから、聞いてみよう」と意見を求めればいい話。
他国の政治家が軒並み若い中で、日本だけ(今はアメリカのバイデンがいるので、日米で、となる)が「おじいちゃん」なのは、国際会議やG7の集合写真などでも明白だ。
なので、政治家も65歳定年、でいいんじゃないだろうか?
議員年金は、在職年数10年で年412万円も出るんだから、生活できるじゃん!!!
てか、「年俸」で400万稼げないでアップアップしているのが、アナタ達政治家が「子供産んでよ~~」と言っている世代なんだから、現役時代にガッポガッポ稼いだ議員さん達は年金だけでも十分すぎるほど十分でしょ!

 


「高齢者集団引退」というのが、例えば民間まで広げると高齢者で貧困層の人達がさらに厳しい状況になる、という事も考えられるので、民間であれば、例えば「経営陣からは引退」でもいい。
今、民間で導入されている「役職定年」に関しては、私はもう少し議論が必要だとも思う。議論というか、その会社ごとに事情が違うだろう、ということだ。
というのも、氷河期初期世代は、現時点51歳とか50歳。
やっとのことで派遣から契約社員、正社員、そこから転職に転職を重ねてやっと実力で役職付のポジションを手に入れた、という人が、「はい、役職定年ね」というのは、それはさすがに安易すぎる、と思うからだ。

 

ずっとプロパーで働いていて、着々と出世し、ポンポンと役職がついていた人と、氷河期世代で泥水の中から這い出して、やっとのことで「これからやっと、まともな給料だ」という人とはさすがにバックグラウンドが違う。
加えて、その氷河期世代の中には、「女性」ということで、最初は何とか普通にスタートを切れたが、妊娠・出産・育児とこなしていった中で「通常ルート」から叩き落されて、「え、初任給よりも給与低い・・・」となっている人もいる。
そういう人が、夫の助けなしに(もしくはシングルマザーで)家事・育児をしながら転職し、やっとのことでまともな給与のところにたどり着いたら50歳、という場合もある。

 

下手をしたら、「役職定年」でバッサリ、という方式は、「高齢者集団自決」よりも悲惨な事をしている可能性もある。
何故なら、「高齢者」の中には、振り込め詐欺で何千万、というお金を「持っていたから、動かせて、振り込んでしまった」という層が混ざっているからだ。
氷河期世代振り込め詐欺の電話がかかってきても、そもそもお金ないから振り込めないよー)


なので、民間企業などではまだ色々すり合わせは必要だと思うが、政治家は・・・特に世襲議員は、問答無用でいいんじゃないか?
ってことで、御年82歳の麻生さん、是非とも、「女性の晩婚化」に物申したのですから、「高齢議員の居座り化」の解消のために、引退して下さいな。