氷河期初期世代おばはんの日々うらうら

就職氷河期初期世代のおばさんが時事問題に思ったりすることや、日々のあれこれ

性犯罪と、「聖職」と「はどめ規定」

公安調査庁の職員が露天風呂盗撮・・・・
もう、世も末だ、と思わざるを得ない。
公安調査庁というと、法務省直下の、いわゆる情報機関だ。国内と国外を両方管轄している。
ドラマや映画で、「公安の者です」と言ってノッソリと現れるのは、大体は警察庁の公安課の方だが、こちらは「課」ではなく、「庁」。
イメージとしてはCIAに近いと言えば、近いか。

その、情報機関の職員が温泉の露天風呂を盗撮したグループに入っていたとは。
そりゃあ、技術も機材もあるだろう。高画質で「いいもの」を撮れたんじゃないか??(皮肉たっぷり)


公安庁職員、医師、救命士、教師・・・・果ては葬儀場の職員まで。
最近、「痴漢」「盗撮」「わいせつ」事案が増えている、とも感じるし、「悪質」とも感じる。
何というのだろう、一体どこだったら女性は安全なのだろうか、安心できるのだろうか、と感じてしまう「悪質」さだ。

 

旅館やホテルはこれまでも認識としては可能性有だったとは言え、加えて学校、病院、救急車、葬儀場・・・
生きている間だけではなく、死後までも。
学校、または通学・通勤で使う電車やバスなどの痴漢はあったし、エロ教師も以前からいたことはいたが、病院や救急車、葬儀場にまでわいせつ犯がいるとなると、女性に安息の地はないのではないかと思ってしまう。
家庭ではDV被害や、親の再婚相手からの性被害。
学校では教師や同級生からの性被害。
通学・通勤でも性被害。
病気になって救急車で搬送されても性被害。
行った先の病院でも性被害。
・・・死んでから、骨になる寸前まで、性被害・・・・。


おい、なんかおかしいだろ。
と言いたくなってしまうのは、私だけか??


そして、ぶっちゃけ「幼児~老後死ぬまで」性被害に遭う可能性がある中、意図的に可能性を拡大させていってないだろうか、と気になっているものがある。
それが、学校で行われる性教育「はどめ規定」だ。
国の定める学習指導要領には、「妊娠の経過は取り扱わないものとする」とあり、その結果、小学校の理科から「人の受精」は外され、中学の保健体育から「妊娠の経過」が外された。


幼稚園児の頃から、主に女児(男児もあると思うが、割合はハッキリしていない)、小学生、中学生と、まさにその「教育の場」である学校自体でわいせつ事案が発生しているにも関わらず、「受精」も、「妊娠」も教えない。
性交同意年齢だけは何とか13歳から16歳に引き上げられたが(年齢差が5歳以上の場合)、児童同士、学生同士(16歳未満)での性的いたずら、または恋愛、性愛はこの刑法から抜け落ちてしまうことになる。
一応、教師が園児・児童・学生に手を出すことだけは刑法の対象となるが、中学3年(15歳)が、小学校6年(12歳)にいたずらをする、等は刑法の対象にならないことになる。


しかし、わいせつ事案は幼稚園でも、小学校でも、中学校でも、高校でも起こっているし、家庭ですら発生している。
それでも被害者となる子供の側は、受精も、妊娠も教えられない。
これ、変だろ。
「こういうことはしちゃいけないんだよ」「イヤだよ」と言うためには、何が危険な行為なのか分からないといけない。
それなのに、まさに一番危険な行為を教えない。
スマホ一つあれば、なんでも情報収集できるこの時代にだ。


「はどめ規定」があるからこそ、「何故」プライベートゾーンを人に見せてはいけないのか、の本質が分からず、「もし」興味本位、もしくは犯罪行為の被害者として、「教えられていない」性交をしてしまい、それが妊娠につながる行為ということもハッキリとは分からず、最悪妊娠してしまっても、妊娠してどうなるかが分からず、家族が気付いた時には・・・となってしまうのではないだろうか。

 


子供が暮らしている環境が、本当に「ほぼ100%安全」であり、誰からも狙われず、ただすくすくと成長していくだけならまだしも、むしろ子供だからこそ狙われ(成人女性だと逃げられる、もしくは大声を出されたり、捕まったりするから)、被害者となる可能性があるこの現状では、はどめ規定は「大人が説明しにくい事から逃げる」理由にしかなっていない。
いや、「大人が子供を狙う」ための理由になってしまっているのではないだろうか??

 


少子化がどーだこーだ、というニュースが多く飛び交っている中、こんな危険な世界に子供を送り出さなければいけないのか、と考えると、子供を持つことに躊躇する人が多いのも非常に納得できる。経済面以外で、だ。
性犯罪だけでなく、これから生まれて来る子供たちは外に遊び場もなく、キャッキャと走り回れるところもなく、もれなくお受験戦争に巻き込まれ、育っていく。
・・・これって、生まれてきて幸せなのだろうか。


とにかく子供の数を増やせ、女性に産んでもらえるように制度を作れ、とワッショイワッショイやっても、不幸な世界に子供を送り出すと思っているカップルが、例え産んだとしても「日本で」産むだろうか?


そんなに、簡単な話じゃないよ、自民党さん・・・・・