氷河期初期世代おばはんの日々うらうら

就職氷河期初期世代のおばさんが時事問題に思ったりすることや、日々のあれこれ

満員電車とリュック

コロナ禍で唯一と言っていいほどよかった事は、通勤の電車が空いていた事だろう。
毎朝、乗車率約120%と言われる電車を使って通勤しているのだが、リモートワークにした企業が多かったことで、ここ2年くらいは朝の通勤だけでヘトヘト、という状況から離れて、快適に通勤出来た。
私自身はコロナ禍でもハイブリッド出社(リモートワークの日と、出勤日が混在)だったが、出勤日でも朝、あの地獄のような満員電車がないだけ、楽だったと思う。


そして今、リモートワークから出社型に切り替わった会社が多いのか、毎朝激混みの生活が戻ってきた。
(私は現在もハイブリッド)
ああ~~~~またこれかぁ、と思ってしまう。

 

4月、5月というのは毎年、大学1年生と新入社員が乗車してくるので、満員電車での体の配置や、混んできた時にどう動くか、どっち側を向いた方がスムーズか、などがまだ分かっていないので混乱の極致となるのだが、今年はそれに加えて、コロナ禍で出勤がほぼなく、満員電車慣れしていない人が多いのか、混乱の度合いが普段の4月とは違っていた気がする。


「次の駅はこっちのドアが開くのに、完全に体重かけてドアにもたれてスマホ見てるから、ドア開いたらコケるんじゃないか?
みたいな子がいたり、
「キミがそこで立ってると、降りたい人も降りられないし乗りたい人も乗れないんだよ!」
となっていても、視線はスマホを凝視しているので全く気付いてない子がいたりとか。
(大体、そうすると前後からドドっと押されることになるので、その子は悲惨な目に遭うのだが。満員電車は戦場だよ)


満員電車あるあるのこういったカオスが、まだ5月になっても続いているところを見ると、やはり新入社員からリモートワークだった人達が段階的にオフィス出勤に戻ることで、まだこの混沌は続いているのだろう。

 

それに加えて、今年はとにかく「リュック」がトラブルになっている気がする。(体感的に)


私の記憶としては、サラリーマン、サラリーウーマンがリュックを使い始めたのは3.11東日本大震災以降だと思う。
それまでもチラホラはいたが、どちらかというと学生が使っている方が多かった。
しかし、3.11で帰宅難民となり、歩いて帰宅する決心をした人達の深夜の大行進の時に、それまで主流だった男性の手持ち鞄(所謂ブリーフケースのような感じ)、女性のショルダーバッグの重さ、不便さが浮き彫りになり、徐々にビジネスリュックを使う人が増えてきた気がする。

 

真冬の大行進だったので、両手が使えるかどうか、とかも大事だったし、6時間とか歩いて帰ろうとするとちょっとした鞄の重さでも疲労困憊度合いを高めてしまう。また、余震も続いていたので「リュックがやっぱりいいのかも」となったのだろう。


それでもビジネスリュックとして使われるものの主流は、まだそこまでかさばらず、かつスタイリッシュなデザインのものをよく見かけていた。
印象としては女性の方がリュックに切り替えた人は多かったような気もする。
男性は、手持ちのブリーフケースから、肩掛けも出来るタイプに変わり、少数がリュックスタイルだったような。
まぁ、これは営業職に就いているとか、そういう違いもあるだろうが。
なので電車の中でも、リュックを体の前に回していればそこまでスペースを取ることもなく、こちらもあまり気にしていなかった。


しかーし!
何だか今年は、リュックが「アナタ、これからピクニックですか??旅行ですか??登山ですか!?」と聞きたくなるようなものをすごく頻繁に見かけるようになった。
これがでかい!!
そして何を入れてるんだっていうくらい、パンパンになっている。
いくらリモートワークとのハイブリッドだからと言って、ノートPCが入っているだけであそこまでパンパンにはならないだろう、という大きさ。
ノートPCと、節約のためにお弁当を入れていたとしても、それでもまだ何が入っているのか想像もつかない。
ほんとに、「旅行??出張???」サイズを普通にスーツを着た人がしょっている。(しかも体の後ろに、の時もある)


普通の、レジャーに使うようなでかいリュックで満員電車に乗られると、当たり前に邪魔だ。(体の前でも後ろでも)
また、リュックの素材が柔らかい(薄い)時は、中に入っているものの角が直接こちらに食い込んでくるので、下手をするとめちゃくちゃ痛い。(感覚的には、本の角っことか、そんな感じ)


では素材が硬い(革製とか)ならいいかというと、今度はその分のスペースをがっつり取られるし、高い位置にリュックがあると、顔に思いっきりぶつかりそうになることもある。

硬い素材のリュックだと、全方向から押された時に、リュックが壁になって押しつぶされそうになることもあるし、息が出来なくなることもある。


そして満員電車(乗車率120%)なので、駅では当然降車する人と、乗車する人がいる。
人が動くごとに、そのリュックにぶつかる人がいたり、リュックに遮られて出られなかったり、大量に人が乗り込んできた時に押されて、背中からリュックに激突した人から「グェッ」という声が漏れたりもする。
また、リュックの外側に折り畳み傘などを刺しこめるようになっているタイプだったり、外にペンが出ていたりすると、春先のこの季節、通勤女性が着ることが増えた「とろみ素材」と呼ばれるものとか、ポリエステルのものとかだと、下手をすると服が破れそうになる。
ブラウスじゃなくても、羽織っている薄手のカーディガンでも同じだ。
薄手のスカーフを巻いていたりすると、首が締まりそうになって悲鳴を上げている人もいる。


一体あの人たちのリュックの中は何が入っているんだ!?(男女ともに)
そして何故か、リュックの人達は皆一様に、一心不乱にスマホを見ているのは何なんだ??(男女ともに)
周りで「グェッ」とか、「キャッ」とか、「ワッ」とか聞こえて・・・ないのか!?!?


一時期、私もリュックに変えようかなと思った時期はあった。確かにあった。
でも今は、斜めかけショルダーとパソコンバッグでいいかと思っている。
斜めかけショルダーだと、満員電車の時にちょうど空いてるスペースに鞄をグルっと回せるのが便利だし、自分も痛くないし、多分人も痛くない。


・・・リュック派の方、たまにでいいから!「たまに!!!」周りを見てくださーーーーい!!!!!!
あなたのリュックでつぶされている人がいるんですぅーーーー!!!!!
今朝も、アナタのリュックの中に入っていた何か棒状のもの(傘?マイボトル??)が脇腹にグリグリきて、めちゃくちゃ痛かったんですーーー!!!


明日から、30分早い電車にしようかな・・・(事務所に着くのが1時間前になるけど・・・残業代出ないけど・・・・)
哀愁のリュック、でした。