氷河期初期世代おばはんの日々うらうら

就職氷河期初期世代のおばさんが時事問題に思ったりすることや、日々のあれこれ

「女性はもっと男に寛大に」?・・・で??

さて、これが最初のブログ投稿になるわけだが、何を書こうかなぁと思った時に、やはり最初にこの話題を持ってきたい。
私個人の私見になるので、「エビデンスはーーー」とか、「論破!」のようなひろゆき勢がいらしたら、回れ右して帰って頂きたい。笑
何故なら、それこそエビデンスを揃えての論議などは散々、今までもされてきたし(データの誤誘導、拾う数字の恣意的な選定等も含め)、これからもそういった事は続いていくと思う。
なので、ここで私が大事にしたいのは、「実際に生きている、氷河期世代で、バツイチで、それでも地べた這いずり回って生きている私」がどう感じたか、となる。

 

2022年7月5日、参院選真っ最中の桜田元五輪担当相の失言。
Yahooニュースなどで見出しを飾ったのが、「女性はもっと男に寛大に」というパワーワードだった。

これは千葉県柏市での応援演説で出た言葉らしいのだが・・・応援された人が逆に可哀想になってしまう。
少子化、未婚者が増えていることに「憂いて」の言葉であり、桜田元五輪担当相はわざわざ「問題発言かもしれませんが」と前置きをしておいて、それでもどうしてもこの「女性に寛大になってほしい」と言いたかった、という事なのだろう。

で、だ。
私が最初にこの発言をYouTubeか何かで見た時に、間髪入れずにツッコミ入れてしまったのが、「分かってんじゃん!」だった。
どこを「分かっている」と私が感じたかというと、「男の人は結婚したがっているんですけど、女の人は、無理して結婚しなくていいという人が、最近増えているんですよね。」という一文の、「無理して結婚しなくていい」の部分だった。

私はバツイチである。
なので、一度は結婚していたことがあり、一度は名字が変わったことがあり(離婚で婚前の名字に戻したから二度なのか?)、「嫁」やら「奥さん」やら「専業主婦」をやったことがある。

結婚して、離婚してどうでしたか、と例えば聞かれたとすれば、お堅く言うと、

「結婚したことが自我をはく奪された状態になり、七面倒くさい離婚という手続きを経たことで人権を再度手に入れた」
となり、かみ砕いて言うと、
「あー面倒くさいし鬱陶しかった!!!」
である。

なので、桜田元五輪担当相の発言の「無理して結婚しなくていい」の部分、私はそうなんだよ、と思ってしまうのだ。

私も、別に無理矢理結婚させられたわけではないが、それでも「当然のように」名字が元亭主側の名字になり(家の存続のために~うんちゃらと言っていたが、ただのサラリーマンです)、銀行口座から免許証、パスポート、クレジットカード、ありとあらゆるものの名義を変えた。
そして姑世代の「当然として」、「専業主婦になってね。養ってもらってるってちゃんと考えてね」と言われて、元亭主もウンウンと同意。専業主婦になった。(養ってもらってるほどの給与じゃなかったが)決まった社宅は、元亭主の大嘘で元亭主実家からチャリ10分の所になった。
(大嘘は後で本人がゲロった。そしてそこから、姑のほぼ毎日の監視が始まってノイローゼ一直線)


その後、元亭主が義実家にお金をつぎ込むので、独断でパートに出始めた。
間もなくして実の祖母が倒れ、病院で看護が必要になり、専業?(介護)主婦だった私が片道2時間かけて通うことになった。
(パートは退職)
家事と、往復4時間の介護にヘロヘロになっていたら、気付いたら元亭主は浮気していた。

きっぱりさっぱり別れた。
子供がいなくて、本当に良かったと思った。

そう、結婚っつーのは「無理して」結婚するものではないんですよ。
好きだから結婚する、一緒にいたいから結婚する、これがないと、結婚なんて出来ないんですよ。(これは女性側からの意見です)

好きだから結婚して、一緒にいたいから結婚して、それで難関に向き合った時に「無理して」継続を選ぶ、なら分かります。
でも、そうじゃない人生もある。

結婚した人と出会えないかもしれない。
事情があって結婚できないかもしれない。
結婚しても、運悪く子供が出来ないかもしれない。
また、これも非常に多いと思うが、金銭的や何かの事情で「子供を作ることを諦めるかもしれない」。

「偶然」結婚して、「ラッキーにも」子供が出来て、お金の心配もなしに暮らしている政治家が気軽に言うんじゃない!

それが私個人の結論でした。

 

はー、スッキリした。

 

秋海棠