氷河期初期世代おばはんの日々うらうら

就職氷河期初期世代のおばさんが時事問題に思ったりすることや、日々のあれこれ

日本の治安は、確実に悪化していると思う

最近、日に日に物騒な世の中になっている気がする。
世界情勢としてもそうだが、身近なところでも「え?」と感じることがあったり、大きくは報じられないが、日常生活でここまで?と思うような事も起きている。


例えば、今年、2024年3月に大阪で起こった事件。
「路上で、自転車に乗っていた女子大学生に体当たりし、現金1万円などが入ったバッグを奪った20才男性(米田一真容疑者)」

 

これは防犯カメラにその光景が残っていたので容疑者を捕まえることが出来たのだが・・・
・女子大学生は転倒し、全治1か月の怪我
現金1万円
・この事件の2時間前に、同じ容疑者が女子高校生にわいせつな行為をしたということで逮捕されていた。
逮捕して、家宅捜索したらこの自転車を倒されて怪我した女子大学生のバッグが出てきた。


これが、「銀行から出てきた」「多額の現金を引き出した」人が自転車で走り始めたのを狙ったのなら、まだ分かる。
しかし、被害者の所持金は1万円。
加害者の米田一真容疑者は、被害者の所持金は分からなかっただろうが、キャッシュレスが進んだ今、そこまでの多額の現金を普段から持ち歩いている人は多いだろうか?
しかも、被害者は女子大生。
容疑者は「お金が欲しかったのでやりました」と供述しているようだが、それで1万円。

事件が起こった時間までは出ていないが、例え夜だったとしても、20歳の成人男性が1万円欲しさに女子大生の自転車に体当たり?
全治1か月の怪我をさせて??

 

容疑者は「体当たりしたのは絶対に違います」とも言っているようだが、自転車に乗る女性は、バッグが小さければ肩にかけたままとかの可能性はなくはないが、前かごに入れる可能性の方が高い気がする。リュックなら、背負ったままかもしれないが記事には「バッグ」と書いている。自転車の前かごから、無理矢理バッグを取ろうとすれば、それは「体当たり」と表現されても仕方のない動きにならないだろうか?

 

自転車はただでさえ不安定な乗り物だ。車道から歩道への段差を超えようとして、角度を間違えて転んだ事がある人は多いだろう。
幅数センチのタイヤの上に乗っているのだから、重心がズレれば当然傾く。
相手が転ぶだろう、とか、アスファルトの道に倒れこんだら怪我するだろうとか、その時に頭を打ったらどうなるかとか、全く考えないのだろうか。

 

しかも、1万円のために??
米田一真容疑者が逮捕された時の写真は出ているが、まだ幼さを残した顔立ちだ。
写真を撮られることを全く意に介していないかのように、前を見据えている。
顔を隠してもいないし、俯いている訳でもない。

彼は、何を考えているのだろうか。

 

 

同じく今年、2024年3月に、北海道で起こった事件。
「エレベーターに乗り合わせトラブル。面識ない女性を数十回殴る蹴る暴行容疑で男(25)を逮捕」

 

これは被害者の女性が自ら警察に通報したものだが、内容がこれまたひどい。
共同住宅のエレベーター内で乗り合わせた女性(42)の頭を10数回殴り、腹部を足で10数回蹴る暴行

・女性は腹部などに打撲を負った疑い
・男と女性は面識はなく、男が乗るエレベーターに女性が乗り込んだ際、一方的に暴行を加えた
・男は「文句を言われ腹が立って何回も殴ったり蹴ったりした」


・・・25才の男が、42才の女性を殴る蹴る。
何の文句を言われたのかは分からないが、今回は女性は打撲ですんだけれど、もっと重傷になってもおかしくない。
人が、人を殴る蹴るするって、相当タガが外れていないと出来ないと思うのだけれど、カッと来たらすぐ、簡単にその行動に移せてしまう。
ましてや「共同住宅のエレベーター」ってことは、同じマンションなどの住人だった、ってこと・・・?
女性側、転居したくならないか?私なら、なる。
というか、今は逮捕されているけれど、出てきて顔を合わせたら「通報しやがって」とならないだろうか???
どれだけ沸点低いの?????

 

 

そりゃ、今までもなんで???というような事件は起きていた。
でもこんなに頻度は高くなかったと思う。
そしてどんどん、「現場」が日常生活の中に食い込んできて、じゃあどうすれば被害を受けずに済むのか、が分からなくなってくる。

 

明らかにイッちゃってる人や、危なそうだな、という人を警戒するのではなく、「誰が豹変するか分からない」になってしまって、ますます日常生活を送ることの難易度が上がっているような気がする。


治安のいい日本。
これが幻想だという事は女性は知っていた。何しろ、性犯罪はゴロゴロしていて、それを警察に言ったところで被害届の提出までには厳しく長い道のりがある。
それは分かっていた。


でも、こういった事件はそれとも違う。
一般市民が本当に飢えてきて、1万だろうが5000円だろうが、とにかく人のお金を盗ってでも金を手に入れたいのか。
1万円のために人を殺す勢いで動くのか。

 

同じマンションの住人同士で、文句を言われたからと殴る蹴るしても「おめーが悪いんだよ」になるのだろうか。

 

この、どこが治安がいい??
そしてこういう輩は、屈強な男性はまず狙わない。
自分より明らかに弱いもの、自分が勝てると自信がある人しか狙わない。
カッと来てつい、と言いつつ、そこの理性は働いているのだ。
同じ「カッときて」でも、相手が自分より強そうなら、手は出さない。
弱そうだったら、ここぞとばかりに日頃のうっ憤を晴らすかのように暴力をふるう。
外国人(見た目が日本人に見えない人)があまり狙われないのも、そこにあるのだと思う。
同じアジア人同士ならもしかしたら殴りかかるのかもしれないが、相手が自分より体格がよかったり、言葉が通じないことからくる忌避感もあって、例えば旅行で日本に来ている人等から見たら「日本は治安がいい」と思えると思う。


しかし、「本当に治安がいい」のだろうか?絶対に違う。
どうして、いつからこうなったのだろうか。何がターニングポイントだったのだろうか。
かつて私が幼かった頃の日本は、既にない。