氷河期初期世代おばはんの日々うらうら

就職氷河期初期世代のおばさんが時事問題に思ったりすることや、日々のあれこれ

怒りの沸点の低さと、「分からない」という怖さ

マクドナルド柏店で、マネージャーと思われる男性が高齢男性に激高して怒鳴りつけ、大騒動になった件。

この件を、「接客業に向いてない」とか、「沸点が低すぎる」と見ている人は多いと思う。
概ね私も同じ意見だが、別の事も考えている。

 


・・・・男性諸氏。あれを「ヤベェ」「怖いなー」「こんなのと一緒に働きたくないな」と思ってますか?

 


その感覚が、結構な数の女性が「電車内」や「エレベーター内」、「オフィス内」、「会議室内」、「デートの時」、「宅飲みの時」等など、色んな場所で考えている事だ。

 

いや、俺別に怒鳴ってないし!と反論したい方もいると思う。というか、いてほしい。
だが、特に最近、さっきまで笑っていた人が突然キレて、わめき散らし、ビンタして来たり殴って来たり、蹴って来たり、誰彼かまわず「女性限定」でぶつかって歩いたり、ベビーカーのママさんに難癖付けたり、レジで怒鳴ったりするケースが目立ってきた。


男女には、少なからぬ体格差がある。
女性が相当鍛えても、ただ男性が手を振り回しただけで吹っ飛ぶだろう。
地面に叩きつけられるかもしれない。
打ち所が悪ければ、そのまま病院送りになったり、もしくは天国への階段を上る可能性もある。

 

その体格差がある見知らぬ人が、突然自分に攻撃的になったらどうしよう、ここだとエスケープルートはどこになる?今持っているもので、壊れてもいいから相手にダメージを食らわせられるものはあるか?
そんなことを考えながら、日々過ごしているのが女性だ。

 

それが家庭内で行われていたら家庭内DV。
職場DVは、パワハラ
通りすがりの見知らぬ人だったら、通り魔。
色んな言葉でごまかされていますが、結局のところは「暴力」、というところに変わりはない。


そんなにあるわけない!と思った人もいると思う。
なのでいくつか例を挙げてみると、

 

1.2024年5月1日 北海道/ 「静かにしろ」帰宅途中の20代女性が刃物で脅され、体を触られる。通りかかった男性に助けを求め、その通りがかりの男性が警察に通報。


2.2024年4月3日 兵庫県/ エレベーターで女性に抱きついた疑い。「酒で記憶ない」。エレベーターには2人しかおらず、女性が大声を上げると男は逃走


3.2024年4月16日 熊本県/ 公園のゴミ巡り口論の末、75才無職男性が小学生女児を殴る。被害直後に児童の1人が「男の人から友達が殴られた」と110番


4.2024年4月17日 新潟県/ 駅のホームで知人女性を押し倒して馬乗りに。暴行の疑いで男子高校生逮捕。


5.2024年4月16日 埼玉県/ 必死…女児が抵抗、男が襲いかかる。午後2時の下校中、恐怖で逃げる。住居侵入もした男逮捕 防カメで女児の悲劇が判明。

 

これだけ挙げれば十分だろう。

 

電車で隣に座っている人が、なんのはずみでカチンと来るか、分からない。
上司や同僚が何かの拍子に怒鳴り始めるか、分からない。
スーパーで買い物してすれ違った人が、豹変するかは分からない。
帰宅時、後ろの足音がついてきている気がするが、分からない。
家族が、なんのはずみで怒り出すか、分からない・・・・・・


これだけ沸点が低い人が増えた世の中。
何だかぞわぞわとする、足元が瓦解していくような不安定さを感じるのは、私だけなのだろうか。