氷河期初期世代おばはんの日々うらうら

就職氷河期初期世代のおばさんが時事問題に思ったりすることや、日々のあれこれ

みんなも出来る痴漢対策

多くの、日本の都市部で電車やバスを利用している女性は、それなりに痴漢対策として自衛をしていると思う。
しかし、自衛だけではどうにもならなくなってしまうのが痴漢だ。
そして痴漢が巧妙だからこそ(褒めてないゾ)、もし、「痴漢ではない、一般の男性や女性がしてくれたらすっごく嬉しい!」ということが話題になったので、ちょっと改めて考えてみた。

 

紳士たる日本人男性、また、女性でも自分がターゲットになっていない人が出来る「ちょっとした事」を、痴漢に遭う属性であり、痴漢がまだ犯罪扱いされていなかった頃から電車を使っている私が上げてみることにする。

 


ちなみに、痴漢には数種類いるが、おおまかに分類すると


1.古典的痴漢= がっつりお触りしてくる系
2.便乗型痴漢= 被害者に過度にもたれかかったり密着したりしてくる系(加えて手の甲などだけでサスってくることも)
3.自己満足型痴漢= こっそり露出していたり、自慰していたり、ひどい時は体液をかけていく

 

となると思う。
被害者になった事がない人は、痴漢と言えば1のパターンを想像する人が多いかと思うが、最近は捕まりたくないからか、2のパターンが増えているようにも思う。
言い逃れが出来るから、だろう。

 


不埒な考えを持った人を抑止できる行動には、下記のようなものがある。

 


1.たまに周りを見る。

どのタイプにしろ、痴漢はチャンスを伺ってから行動に移す場合が多い。混雑度よりも、「周りがほぼ寝ている」とか、「スマホに熱中している人ばかり」などのチャンスを狙ってくる。
通勤時などはスマホでメールを見ていたり、ニュースを見ていたりする人も多いと思うが、記事を一つ読み終えたら顔を上げる、のような感じで不規則に周りを見たり、駅に停車した時に人の流れを見るついでに、くるっと周りを見るのも効果的。
周りが空いたのに、不必要に人に密着している人がいた場合は、寝てるか、2のケースが考えられる。

 

また、経験上だが、痴漢は人と目が合うと行動に移すのをためらう
なので、挙動不審に辺りを見回している人と、普通に目を合わせただけで抑止効果になる場合もある。
(顔を見られた、というのも行動を止めるキッカケになるようだ)

 


2.女子高生など、明らかに「被害者になりそうなタイプ」の子の周りの男がおかしなそぶりを見せていたら、自分と立ち位置を入れ替える

 

例えば、自分がつり革に捕まっていて、女子高生がギリギリ手すりを掴んで不安定に立っている状態だとして、その後ろに男がへばりつくように立っている場合がある。そういう時は、女子高生と目が合ったら「こっち」という感じにつり革の方に移動させて、
自分がその男との間に立つ、など。

 

電車が駅についた乗り降りのタイミングで、さりげなく降りるフリをして女子高生と男の間を塞ぐように止まる、でもOK。

 

満員電車だと、座っているか、つり革に捕まっている状態が比較的安全。スカートをめくられたりすると、座っている人から見えてしまうので、1のパターンの痴漢行為を働こうとしていても、2までしかいけない、という事になる。
被害としては、まだマシなのだ。

 


3.何故か男が集団で固まっていて、その中に女性(もしくは男児)がいるような気配があったら、自分の体で押していって固まりを崩す。

 

これは所謂「囲み痴漢」の対策なのだが、女性、または女児男児は身長が低い。そのために周りを通常の身長の男性に囲まれると、何をされていても周りからは見えない状態を作ってしまう。
最悪パターンの痴漢が発生する現場になりえる。


一番いいのは、その「囲み」を崩してしまう事なので、電車の乗り降りの人の動きに紛れてグイグイと押して行ったら、痴漢側はバレたかと思ってその場は行動に移さなくなるケースがある。


さも「自分自身が周りから押されてあらららら~~~~」というように体重をかけて囲みを崩すのが一番シンプルに効果的だ。


そしてこの方法は、スカートを履いていない女性でも実行可能なところがいい。
大体、この「囲み」の被害に遭うのは女児男児~女子高生、行ってても新入社員系女子までなので、それ以上の年齢の人が囲みを崩すと、それだけでも効果的。

 

そして注意点として、「同じような格好の人達が囲むわけではない」というのがポイント。
SNS等で示し合わせて決行する悪質な場合だと、リーマンから学生から、フリーター?からおじいちゃんまで雑多な男たちが囲みを作ろうとするので、服装などではなく「何故か男が向かい合って固まっている」を見破るのがポイント

 

・・・だって、満員電車で男同士、顔を上げたら見つめ合える位置関係になりたい人、あんまりいないでしょ?

 

「囲み」さえ崩してしまえば、ターゲットにされた子は徐々に自分で位置を変えていくことが多い。
女児・男児の場合だけ、「こっちの方が空いてるよ」のように声をかけて、手すりに掴まれるところに誘導すればなおよし。

 

 

このように、何となく周りを見る、子供や女性がギューギューになりそうな状況になっていたら、可能なら自分の位置を変えて少しでも潰されないところに誘導する。これだけでも痴漢を減らせるのだ。

 

男性目線からだと一番気付かないだろうなぁ、と思うのが「身長差」。
身長165センチ以上~180オーバーまでが日本人男性でほぼカバーされると思うが、子供だと120センチの子も頑張って通学しているし、女性で背の低い人だと150センチあるかどうか、という人もいる。
男性目線で「おお、混んでるなぁ。ぎゅー!」という状態は、実は下の方でもっと潰されそうになっている人がいる可能性があるし、最近ではリュックを前抱えしている人も多いので、そのリュックに押されるようにして下に下にと押され、その挙句に誰かが
スカートをめくられているかもしれないのだ。

 


なので、男性も女性も、上手に体の位置を変えたりすることで、車両の真ん中の方に子供や若い女性が行きやすいようにしたり、不埒な事を考えていそうな人を、ん??と見るだけで退散させることが出来れば、もう少し電車内も安全になるだろう。(別に睨みつけなくても、普通に視線が合うだけでも、痴漢はヤバイと思うので行動に移しにくくなるようだ)


通勤、通学電車は結構皆同じような時間帯に乗っているので、「この人は大丈夫」という顔は何となく覚えて行ったりする。
そうやって覚えてもらえれば、冤罪もなくなる。


「しなければならない」とか「協力しろよ」とは言えないけれど、「こうしてくれたら、すごく助かる人がいるだろうなぁ」と思う次第だ。