氷河期初期世代おばはんの日々うらうら

就職氷河期初期世代のおばさんが時事問題に思ったりすることや、日々のあれこれ

痴漢、盗撮をなくしていこう!我々女性が出来る事。

私人逮捕系YouTuberが垢バンされたり、女湯に入るトランス女性(?まだ本人証言のみ)が出てきて、ああ、本当にこの国では女性に人権はないんだな、というか、「人間」とすら見られていないんだな、と少なからぬショックを受けたが、それでも女性も生きて行かないといけない。

ということで、対抗策を色々考えてみた。

主に痴漢、盗撮などに有益な反撃手段だが、それ以外にも強姦までは至っていない、という場合には同じ手法をとっても大丈夫だ。

 

1.私人逮捕
そもそもが、「痴漢」が野放しになっていることが問題で、痴漢が犯罪者で、痴漢本人がどう言い訳しようが、本人が100%悪い。
何故こんなにずーーーーーーーーーーーーーっと野放しになっているんだ???
少なくとも私が常習的に痴漢に遭っていた頃から30年は経過している。

 

本来なら鉄道会社、バス会社、航空会社の「安全運行義務」にも抵触しそうなものだが、ハッキリ言って駅員などは及び腰だ。
個人的には、例えば「痴漢電車」として既に悪名高き状態になってしまった埼京線などは、「埼京線での痴漢で捕まった加害者」に対して「路線のイメージダウンを引き起こした」として訴訟する事も可能な気はするが、それをすると、JR側に訴え出る被害者が
続出することが見えているから、やらないのだろう。

 

では、個人は何をすることが出来るか。

 

まずは物議をかもした「私人逮捕」だが、これは誰でも出来る。
但し、下記の要件を満たすことが必要。(分かりやすく書き下します)

 

現行犯・もしくは準現行犯
現行犯はそのものズバリです。例えば、痴漢された、触られてる、という時に相手の腕(なるべく触っていた手を狙いましょう)を掴む。怖くて声にならなくて、「触らないで下さい!痴漢です!!」が言えなければ、デジポリス等スマホアプリで音声を流す事も出来ます。

そしてここからが痴漢された本人も、周りにも重要になってくる部分。

ほぼ確実に痴漢は手を振りほどき、駅に着くや否や逃走を始めるハズ。

 

準現行犯要件を満たすために、そこから「痴漢です!」「痴漢!」「その男捕まえて!!」を連呼(追呼)する。
これは、被害者本人でなくても、周りがその声に応えて「その男押さえて!」「そこのスーツのおっさん!!階段降りてく!!」
「捕まえてーーーー!!!」この追呼に応えて、第三者が痴漢を捕まえてもOKです。
ここはもう、今までの恨みも混めて、女性陣は金切り声を上げてよし!どんなに騒いでもよし!

 

この、「被害者当人」がデジポリス音声でもなんでも周りに周知させる。
そしてそれに呼応して、周りの人間が「声を上げていく」。
カッコウの歌のように「痴漢ーーー」「痴漢ーー!!」「そこのスーツのおっさんーーー」「スーツのおっさんーーー」
「捕まえて!!!!!」
この流れで、その場にいた人が取り押さえればOKです。(現行犯から引き続いての呼応、というのが準現行犯の要件にあるのです)

 

取り押さえ完了、駅員が駆けつけてこない場合は、その場で被害者本人か、周りにいる人が110番してOKです。
というのも、責任を持って身柄を確保できる人間に速やかに引き渡すことが私人逮捕の大事な要件になります。
駅員がそれを躊躇するのであれば、個人としてホーム上で警官に来てもらいましょう。

 

注意点: 犯人にケガをさせないこと。
     犯人が逃げない場合は、拘束しない。もしくは、相手が名刺を出してきて、いつでもここに連絡してくれ、という場合はそこで捕物は終わり。(念のために、名刺+免許証などでそれが本当のその人の名刺かどうかは確認しておきましょう)

 

 

2.被害届
痴漢、盗撮を私人逮捕で捕まえた時や、または家に入られて危うく強姦されるところだった、などの性被害に遭った時は、被害届を出しましょう。
痴漢されて、1の私人逮捕等の行動が出来なくとも、落ち着いてから被害届を出しておけば同じ加害者が他の人を狙って事件を起こしたことが分かってから、被害届を元に「同一犯かも?」と判断されて呼び出してもらえます。

被害届=「民間人が警察機構に捜査開始をお願いした」なのです。
そこを分かっておらず、へらへらと「これくらいで被害届出すのぉ~~~??」という反応をされたら、その時目の前にいる警察官の氏名所属を聞くか、もしくは名刺をもらって下さい。

そして速やかにその交番なりの都道府県警察にその旨、伝えましょう。「〇〇署の××刑事という方から、こういった嘲笑をされました。私は被害届を出しに行ったのですが」と淡々と言えばOK。

ちなみに、被害届は後で取り下げも可能なので、迷わず出しましょう。

 


3.こういった手続きのために遅刻した場合
自分が被害者になった場合、または被害者に同伴して警察に行くことになった場合、鉄道会社側は遅延証明書を発行する義務を負っています。
見かけは通常の遅延証明書と同じですが、出来れば駅員の方に「痴漢被害に遭ったため」などの一筆をもらえれば尚いいでしょう。
ぶっちゃけ、私はこういう時に「遅延証明書」が使えるとは気付いていませんでした。
しかし、もらっておいて損はありません。


自分の上司に提出するのが肝心ですが、念のためにコピーやスマホで写真を撮っておいて、ハラスメントチックな事を言われた時にその証拠と一緒に会社内の人事、もしくはコンプラ受付窓口などに言いましょう。
そして、現在管理職として働いている女性陣、ここは踏ん張って従業員を守りましょう!!!


一番痴漢に遭いやすい年齢層は高校・大学・新入社員などの若い女性という事を考えると、「ちょっとくらい遅れても大丈夫」と出来る立場にいる人は少ないでしょう。
なので、現行犯で捕まえることが出来なかったら、被害届は後日出す事も可能です。
若い方は、成人男性(例えば父親、親戚、職場の上司等)と一緒に行かれることをお勧めします。

 


そしてこれが私が知らなかった事。
文科省から、学校への通達が出ています。
「痴漢被害等に会った児童生徒が、そのために遅刻や欠席となった場合には欠席日数として取り扱わない」ようにと変わっています。


https://www.pref.osaka.lg.jp/attach/6686/00450754/01_monka_05_11.pdf

また、このために学力が落ちないよう、学校側は工夫しなければいけないことになっています。
児童生徒、学生の皆さん、安心して被害を訴えましょう!

 

 

上記が、実際に痴漢に遭った人、またはその場に遭遇した人が出来る事になります。
痴漢はほぼ「男の犯罪」ですが、取り締まる方も男なのでこの30年間、既に「文化」になるまでになってしまっています。
おかしいと思いませんか?
日本で、男性の体が「文化」になってますか?
平気で女性という一つの人格を持っている人に対して、「女体」と、モノ化できるところまで来ています。
もうこうなったら、女性が団結するしかありません。
毎日のように「痴漢!!」「捕まえて!!!!」が可視化されていったり、警察署に続々と「痴漢の被害届を出したいのですが」と名乗り出るようになれば、さすがに警察署も今までの対応を考え直さざるを得ないでしょう。


また、こういったことが出来なくとも、今はネット通報が出来ます。
1.鉄道での痴漢だったら所轄官庁は「国土交通省なので、Webサイトから通報できます。
2.鉄道警察隊、というのが所謂ターミナル駅と言われるような大きな駅には存在しています。駅の構内マップにもあるはずですが、分からなかったら駅員さんに聞いて、被害を訴えましょう。(よく、警察24時!とかで痴漢特集で動いているのはこちらの鉄道警察隊のようですね。)
3.警察庁には「性犯罪被害相談電話」があります。#8103です。悩んだ時は、相談しましょう。

 

女性と生まれた私達は、「モノ」ではなく、人格を持った一人の人間です。
組織、機構が動かず、また加害者側は組織が動かないのをいいことにやりたい放題やっている。
「モノ」扱いされている我々女性が一番出来ることは、「件数を吊り上げる」事かもしれない。