氷河期初期世代おばはんの日々うらうら

就職氷河期初期世代のおばさんが時事問題に思ったりすることや、日々のあれこれ

ズルい!と思うのは男側だったらしい。生理が欲しいんか?

能登半島地震から、既に10日以上経過した。
その間、政府の動きの遅さ、県知事の遅さ、降ってきてしまった雪(だから早く!って言ってたじゃん!!!)などに加えて、旧ついったを騒がせたのが「生理用品」かもしれない。

私自身も、生理用品は優先順位の高い物資だから早く届けて!!とポストしていたのだが、とある記事を見て、愕然とした。

 


「ナプキン8万枚、被災地に 生理ケアは欠かせぬ支援 ネットで議論も」
産経新聞 
この記事に書かれていた内容が、今だったらヘソで茶が湧かせるかも、と思ったようなひどい内容だったのだ。

「ナプキンより水と食料が優先」
「男にもその分何か配ってくれないと不平等」

 

これに対して、日本衛生材料工業連合会や、日本防災士会、また山王病院産科部長(産婦人科医)など専門家からはきちんとした学術論拠のある説明や、実際被災地にいる女性に症状緩和の方法やケアについての説明もあれば、一般女性からの反論も、勿論上がっている。

 


女性の生理に関して、「知らなかったから」の意見も上がっているようだが、私が個人的に一番気になったのは、「男にもその分何か配ってくれないと不平等」という意見だ。
女性からしたら、「身体が自然の理からなる現象」というのが生理だが、どうもそれすら「ずるい!!女性だけ特別なものもらってる!!!!」と大の大人が考えているのだとしたら、情けなくも感じるし、この国って3歳児でも大人になれるんだっけ・・・?と脳がバグってくる。


なので、何があげられるんだろうなぁ・・・・とぼんやり考えて、私は、
「生理痛一年分あげるよ!」
と流してみた。
(後述の女性意見から、その後、生理用品1パックにつき一年分にしたww)
そうしたら、これもあげる!これもこれも!!!と女性達が「だったら男がこれ引き受けてよ!!」と思っているものが多数上がってきたので、まとめてみた。

 


1.40年ぶんの生理痛
  一生分の生理痛。
  閉経するまでの痛み全部。
  生理痛1年分に出血による貧血もプラスセットで。

 

2.生理痛➕排卵痛。頭痛に腹痛に腰痛に倦怠感、精神的な不安定、生理による陰部のかゆみ等。

 

3.子宮後屈と子宮筋腫子宮内膜症を一生分。卵巣がんと卵巣囊腫

 

4.男性人体改良系:
  月に1週間出血する臓器。
  実際に血が出るように身体を改造。


5.発熱と吐き気。腰痛

 

6.腹パン。(生理の代わりとしての痛み)

 

7.出血時の不快感。(レバーのような塊)

 

8.イライラと不安

 

9.酷い貧血

 

10.ナプキン代の請求書一生分

 


さすが、私も含め女性陣のこの怨嗟の声。
そりゃそうだよな~~人口の半分が女性、その中で10代~大体は50代までの女性は月に一度、この生理なる悪魔とお付き合いをせねばならんのだ。
大事なのは知ってる。子供を産むためだからね。
でも!!!


「今、子供ほしいよー」って思ってない人にとってはぶっちゃけ「こんにゃろ、来やがったか」なんだよね。

 

日常生活(例えば会社など)で「生理」ってものが透明になっているのは、女性陣があれこれと工夫して、生理用品をうまーく隠してたり、臭いに気を付けてたり、漏れないように苦労してるから成り立っているだけ。
それが被災地、となると一気に不可能、無理ゲーになるわけなんだよ。

 

それでも、人の尊厳として何とかかんとかバレないようにしたり、あの人もしかして・・・と思ったらSisterhood全開で「私、予備あるよ?」と声をかけたり、漏れちゃってる人がいたらさりげなーくタオルやら毛布やら片手にヒソヒソと「これ巻いておいた方がいいかも。見えちゃってる」とか、「替えのジャージあるよ!!」とかをヒソヒソやっているわけだ。
何しろ被災地、簡単に洗濯が出来ないのだから。
又は「まだ昼間だから、今ならあっちの川まで行ったら染み抜きできるかもよ。行く?」とか、「防災袋に染み抜き入ってた!とりあえず一時的に履き替えて、その間に染み、抜いてみよう」とかやるわけですよ。

 


その苦労も知らず、
「ナプキンより水と食料が優先」
「男にもその分何か配ってくれないと不平等」
なんて言われたら、カッチーーーーンと来て当たり前。
お前はお母さんが生理があったから生まれて来たんだぞ!?とか、何が不平等だ、平等にって言うんなら私達の代わりに生理になってくれよ、と思って当然だと思うし、女性である私自身もそう思う。


結局のところ、こうやって生理やらナプキンやらに文句を言う「女だけズルい」勢の根底には、
「女の方が苦労してるんです」
という事を覆したいのだろう。


男は大変だ!苦労してるんだ!!
男は責任がある!!
男の方が優秀である!!!!!!

 


はいはい。
大変ですね~責任重大ですもんね~~優秀だから、きっと「男性のみ」で全て解決できるんですよね~~~~~


はい。日本終了!

 

 

能登半島地震 募金宛先について

2024年元日。
我が家は喪中だったので普段通り+αくらいの日だったが、午後4時過ぎ、突然の地震速報で家族全員が驚いた。
場所は、能登半島

 

3.11から、地震速報やパトカー、救急車の音、サイレンに過剰反応するようになった私だが、偶然にも実家(父の家)にいたため、発作は起こさずに済んだ。
(軽いPTSD

 

それから少しでも、と3.11東日本大震災ボランティアの時の知識をXに書いていっているが、輪島の友人と連絡がつかない状態なので、私も精神的にアップダウンが激しい。
その浮き沈みを解消するためにも、あれこれと情報を調べては、書き込むようにしている。


そして今回は、だいぶ募金先が出てきたので、上げて行こうと思う。
この時、注意してほしいのが義援金と支援金の違いだ。

 

義援金=100% 被災者に分配される。但し、分配完了まで時間がかかる。
支援金=被災地での救命、復旧活動に使われる。被災地にすぐ届き、それぞれの支援団体が使い道を決定する。

 

 

1.日本赤十字社石川県支部及び石川県共同募金会 <義援金

  振込先: 銀行振込/ 石川県令和6年能登半島地震災害義援金     北國銀行 県庁支店    普通預金 28593
       日本赤十字社   三井住友銀行 すずらん支店 普通  2787501
       日本赤十字社   三菱UFJ銀行 やまびこ支店 普通  2105493
       日本赤十字社   みずほ銀行  クヌギ支店  普通  0620669

       ゆうちょ振込/ 石川県令和6年能登半島地震災害義援金    00100-8-452361
 
  ・寄付金控除・損金算入可能

 

2.日本赤十字社石川県支部 <義援金

  振込先: 銀行振込/ 日本赤十字社石川県支部 支部長 馳 浩(ハセ ヒロシ)     北國銀行 県庁支店    普通預金28580

  ・寄付金控除・損金算入可能

 

3.石川県共同募金会 <義援金

  振込先: 銀行振込/ 社会福祉法人石川県共同募金会 令和6年能登半島地震災害義援金    北國銀行 県庁支店    普通預金28600

  ・寄付金控除・損金算入可能


4.Yahoo!基金 <支援金/今回はクレジットカード会社の手数料を除き、Yahoo側の手数料はなし

  下記リンクから寄付可能。(Yahoo!Japan IDが必要)
  https://donation.yahoo.co.jp/detail/1630064

  クレジットカード、Tポイント、携帯電話料金支払に含ませる事可能。


5.石川県庁ふるさと納税 <ふるさと納税だが、返礼品なし。手数料なし>
  
  下記リンクから可能。(今回、一番被災度合いが大きいのは石川県だが、他県でも被害は発生しているので、選ぶことも可能。)
  https://www.furusato-tax.jp/saigai/filter?category_id%5B%5D=1303

  ・通常のふるさと納税と同じく、控除あり

 


他にも、NPO法人や企業(生協など)で募金の受付を開始しているが、かなり手数料として抜かれてしまう場合があるので募金前に詳細確認をした方がいいかもです。上記はほぼ寄付した全額が被災地に届く形になっています。


救助の次には復興があります。
そのために、出来る事をやっていきましょう!

 

<参考リンク集>
https://www.pref.ishikawa.lg.jp/suitou/gienkinr0601.html (石川県HP)
https://www.jrc.or.jp/contribute/help/20240104/ (日本赤十字社HP)

 

性加害者に優しい国、日本・・・

先日、私が「日常ポスト」の一環としてX(旧ついった)にあげたニュースがかなり拡散した。
まだ、拡散され続けているし、苦しかった自分の被害を書いてくれた人もいる。
若干、茶々いれたいだけと思われるリプもあったが、あまりの通知量で埋もれてくれたので良しとする。(追い切れないくらい通知が来ていて、コメント入れるの諦めました・・・コメくれてる人、ごめんなさい)


そこにあるのは、私も含め、様々な女性の「自分が幼い頃にあった被害」や、「子供を守れるか」という悩み。
そして問題が表面化してからの学校の対応、警察の対応、裁判所の判決。
今一度、このケースをまとめてみたいと思う。

 

最初に一つ、

被害者になってしまった娘さん、そのご両親、おそらく陰ながら支えてくれたであろう友人や親戚、知人の方々。
つらかっただろうし、まだまだつらいと思うし、その気持ちを代わりに抱えることは出来ないけれど、貴方達に心を寄せている人が沢山います。私もそうです。
こんな言葉しかかけられないけれど、「私達は傍にいます」!!!

 


ここから、様々な報道から見える状況です。

<ご両親の供述から見える流れ>
1.千葉県 公立小学校5年生だった娘さん(被害を受けた女子児童)が、親に学校のトイレで教師(男性)からわいせつな行為をされたと打ち明ける。これが2018年

2.元々明るかった娘さんが、笑顔がなくなり、不眠になり、食べられなくなり、外出(勿論登校も)出来なくなったことから心配した両親が、娘さんと話してやっと判明したことだった。

3.両親は学校側に問合せするが、「教師本人が認めていない」という事で学校では何の対応もせず

4.両親は弁護士、こども人権擁護を行っているNPOなどに相談し、県教委、自治体教委、そして学校側と協議するが、男性教師がわいせつ行為を認めなかったため、この相談は流れる。(第三者機関の調査なし)
両親が求めたのは、「娘が安心して学校に通い、勉強が続けられる事」。

5.娘さんは小学校6年生の時にPTSDと診断される。中学生となった今でも、登校は出来ていない。

6.2019年、娘さんとご両親が教師、県教委などを被告として千葉地裁に損害賠償請求の提訴に踏み切る。

 

 

ここに、ところどころ判明していった内容を継ぎ足していきます。

 

1-1. 男性教師からのわいせつ行為(身体接触)は1か月近く続いた。2017年から、肩ポンや、とうせんぼからのわきの下くすぐり等「冗談だよ」的なノリで繰り返されていた。

 

1-2. 2018年2月、体育館のトイレ掃除(生徒2人ペアで行うものだったようだ)の当番が、男性教師によって娘さん(被害者)1人だけに変更される。トイレの個室内で身体接触(服の中に手を入れて胸を触るも含め)が何度もあったため、娘さんはとうとう恐怖にかられて学校に行けなくなる

 


3-1. 母親が担任教師に相談。しかし流される

 

3-2. 担任教師は動かないと分かった両親は、被害内容を書類にまとめ、学校に提出。求めたのは「娘が安心して登校できるように、男性教師を別の学校などに移動させてほしい」

 

3-3. 学校側はその要望を拒否。理由は「男性教師本人が認めていないから」

 


6-1. 東京高裁での判決は訴えの一部は認め、125万円の支払を命じる。
高裁が棄却した部分は、「意図的に胸を触った事までは認められない」ことと、「軽度の接触で、破局的なストレス状況とは評価できない」。

 

6-2. 被害者となった娘さんは今でも精神科に通院しており、外出や大人を恐れる様子もある、ということで判決後に両親が記者会見。

 


補足記事を足していくとこうなる。
生徒2人ペアでの掃除のところを意図的に1人にして、自分と二人きりになるようにしていたりと、私はこの教師は確信犯だと思う。
しかし、「証拠が残らない」「児童1人が言う事なら、逃げ切れる」と思っていたか、もしくは「おおごとにはならない。触ったくらいだから」という考えだったのではないだろうか。
証拠が残るまでの行為に及んでいなかったのは、抜け道を作るためだったのでは・・・とも思う。


どれも、「性被害なんて大げさな」という考えが根底にあるのだろう。
裁判長は女性だったが、年齢は60代なので古い考え方が払拭出来ていない人なのかもしれない。
PTSDという精神科領域のことを、素人が「私はそうは思わないけどなぁ~~」とひっくり返したようにしか見えない。


これが、性犯罪に対する「日本」の考え方だとしたら、本当に遅れを取っている。
「教師」という職についている人間が「性犯罪」を犯したとき、他国では教職に戻れる可能性はほぼなくなったり、懲役15年とか20年、35年なども散見される。お隣中国では死刑だ。
しかし、日本ではこんなに「簡単に」逃げられる。
わいせつ教師は教壇に戻れるし、再犯してもさほど罪は重くならないし、何なら戸籍ロンダリングしてしまえばいい、ともいえる。
(戸籍に執着しすぎてるから、逆に結婚や養子縁組で簡単に戸籍ロンダリングが出来るんだよ。)


こんな、子供に対する性犯罪、しかも「学校内」で「教師」から、という状態がまかり通ってる国が、子供に優しいだろうか?
育ちやすい国だろうか?夢を持てる国か???

 

絶対、違う。

 

この国は何でこんなに性犯罪の量刑が軽いんだろう
性犯罪の量刑が軽いからこそ、抑止力も働かないし、何なら「力のない者」が何かしようとした時(例えば出馬したり、企業で上の役職に就いたり)に「悔しいからヤッてやろう」みたいに加害してくる人がいるのではないか、と動けなくなる。
結果、社会は変わらない。
「自分の身の安全を捨てて」やり遂げよう、と普通にデフォルトマンレールを走っている人間が考えるだろうか?


本当に情けなくなる。
大人の男女でも勿論性犯罪はあってはならないことだが、「子供」はもっと守られるべき存在だ。
何故、子供を守れないのか。大人が、また司法が子供を守ることが出来ない社会でいいのか。
本当に、悲しくなってくる。


こんな状態で少子化が改善される訳、ないじゃないか・・・。

イライラしたら、何でもしていい国なのか?

最近、あれ・・・?と思うようになってきたことがある。
性犯罪(痴漢や盗撮等)や、傷害罪、果てはもっとひどい犯罪でも動機が「イライラしていた」とかが増えてないだろうか?
昔からこんなにあったか?
ということ。

 

毎日毎日、どこかで誰かが被害に遭い、捕まっているわけだが、本当にこの「イライラして」「むしゃくしゃして」、こんな動機が増えた気がする。
わいせつ系の場合でも、だ。プラス「ムラムラして」も入るが。
気になったのでピックアップしてみる。


<殺人・殺人未遂>
2022.10 福島県 介護施設で入所者を暴行・死亡させる。 42才元介護施設職員男性
2023.8    静岡県 歩行者天国に車で突っ込み、3人に怪我をさせた。 26才会社員男性

 

<放火・建造物侵入>
2023.6    京都府 福知山市内で放火が連続して発生。(愛宕神社全焼) 19才大学生男性
2023.9 新潟県 自宅に放火しようとした。(放火未遂) 50才無職男性


<暴行・障害>
2023.7    兵庫県 3歳と4歳の娘2人が恒常的に暴力をふるわれた。 30才無職男性、26才会社員女性
2023.12 北海道 10歳の子供(実子)への虐待及び暴力。 27才消防士男性


<わいせつ犯>
2023.8 静岡県 出張先のホテルで、部下の女性にわいせつな行為をした。(強制わいせつ) 52才派遣社員男性
2023.10 埼玉県 路上で女性へ抱き着き、わいせつな行為をした。(強制わいせつ) 29才会社員男性
2023.11 北海道 女子高生を刃物で脅迫の上、わいせつな行為に及んだ。(不同意性交等致傷) 49才会社員男性


さくっと検索しただけでこれだけ出る。
ニュースサイトでは毎日のように同様の事件があがっているので、もっと多数の事件の動機が「イライラしていた」とか、「むしゃくしゃしていた」、「嫌なことがあったから」となっている。


・・・なんで、今こんなになってるんだ??
何処で道を間違えた?
それとも、報道されるようになったのが最近なだけで、昔っからこんな状態だったのだろうか???

 

もう、この数の男女比なんて関係ないだろう。一目瞭然だ。
今50才以上の男性陣に聞いてみたい。昔からこうだったのか、と。
イライラしたら人を殴ってもいいし、刃物で切り付けてもいいし、何なら放火していいし(重要文化財を全焼させてもいいし)、
女は好きに扱えばいいし・・・・日本って、そんな国だった????

 


こんな状態の国、先進国なはずがないじゃないか。
思いっきり、後進国でしょ。モラルのかけらもない。
腹が減ったら食べ物を奪い取ったり盗んだり、お金がなかったらその辺の店に強盗に入ったり個人から盗んだり。
ムラムラしたら適当にその辺にいる若い女性をヤっちゃってもしらんぷり。

 

今は後進国は「開発途上国」とか、「発展途上国」という言葉を使う事は知っているけれど、日本は「後進」してるから後進国の方が正しそうだ。
だって、工場やら、インフラとかはそれなりじゃない?でも、倫理、モラル、美徳、そんなのがもうないじゃん。
やりたい放題。
民間から政治家まで、やりたい放題。好き勝手。
それで、「先進国」って・・・言えないよね。


本気で聞きたい。
「日本は安全」って言ってた文化人や政治家たち、「今も安全って言えるの???」って。


 

家族の老いが、怖い

鈴鹿市で、「散歩の邪魔になっていたので腹が立って燃やした」と、乗用車に火を点けて全焼させた男性が逮捕されている。
80才。

こういうの、・・・すごく怖い。

報道では、車はサイクリングコースに放置されていた、とあるが、それが一時的に駐車していたのか、それとも本当に「遺棄」されていた放置状態だったのかは分からない。
何しろ、報道で出ているのは完全に真っ黒こげになっている車両写真だけだ。
遺棄されていた車なら、「邪魔だなぁ」と思っていただろう、というのは理解は出来るのだが、・・・こんなに簡単に燃えるか?という疑問を持ってしまう。
中のガソリンに引火して、となると、それは長年遺棄されていたものではなくて、誰かが駐車場代をケチってしばらく置いていたのか、他の理由があるのか・・・もしくは、ガソリンなりなんなりも準備して、「今日もあったら燃やしてやろう」と思っていたのか・・・。

 


今回のこの報道で、私はふと、この「80才」という年齢が強く残った。というのも、私の父と同じくらいの年齢になるからだ。確かに父も若い頃よりは怒りっぽくなった(というか頑固度が増した)ところがある。
一度「こうでなくちゃダメだ!」と思い込んだら絶対に曲げないので、娘の私などが後で謝罪の電話をしたりすることもある。
「俺の頃はこうだったから、今でもこうしないと駄目だ」のような思い込みは非常に強い。
例えば、今なら「見積書添付します」のようなメールのやり取りは普通にやっているが、父からすると「客に見積書を提出するなら電話の一本でも先にかけてこい」のように思い込む。
今はもう違うの!!と言っても聞かない。
一旦そのムーヴに入るとテコでも動かないので、父関係のことであっても私が間に入ってメールで相手先とはやり取りをして、父に別途連絡をしたりすることになる。(無駄な作業なので、私はプンプンではあるが・・・相手様に迷惑をかけるよりはマシ)


幸いな事に父は暴力に出るタイプではないが、それでも若い頃よりは語気が荒くなったり、イライラしているのが隠せなくなったりはしている。
これが、父も手が出てしまったりするタイプだったら・・・と考えると、この「車を燃やしてしまったおじいさん」が自分とかけ離れた存在だとは、ちょっと思えないのだ。


ぶつかりおじさんのように、全くの他人が突然自分に対して敵意をむき出してくる、という恐怖もあるが、突然「もう我慢ならん!」と何かやらかしてしまうのが身内だったら・・・・?と思うと、違う恐怖が湧いてくる。
今回は車だったが、もし人に・・・とか考えてしまうと、正直感情をどう持って行くのが正解なのか、分からない。


人は誰でも年を取るし、その時に体にガタが来たとか、いつもどこかしら痛いとか、思うように動けなくなった、等でイライラしてくる事は増えるだろう。
穏やかな人が、年を経るごとにもっと穏やかになっていた人も知っているが、どちらかというと穏やかだったのにどうしちゃったんだろう、というケースも勿論ある。


今のところ、母に先立たれた父は初めての一人暮らし(と言っても娘はすぐ近くにいるわけだが)を何とかかんとかこなし、掃除なども頑張っているところを見ると、「母と暮らした状態」を維持したいんだろうな、というのは感じ取れる。
また、食事なども父だけでも出来るものを増やせるように、CookDoのキットを教えたり、調味料の使い方を教えたり(お味噌汁は水と味噌だけで出来てると思っていたのに気づいた時はひっくり返った)、「焼くだけ」に加工した肉や魚を教えたりしている。

 


人が亡くなった時、遺族は悲しんでばかりはいられない。
相続や登記の変更、様々な契約の終了等の事務手続きをしなければいけないのだが、父は今まで、そのあたりはずっと母と私達姉妹にまかせっきりにしていたので、司法書士さんや税理士さんに連絡を取ったり、というのは初めてだった。
そもそも、完全喪主側にいて、前に出なければいけなくなったのも父にとっては今回が初めて。(今までは母方の葬儀だったので、父は「母と一緒にいる」役割という感じだったので)
なので病院での手続き、葬祭場、お寺さん、墓地への連絡も初めて。
やっとのことでそれらが終わったら、今度は相続だ登記だと始まるので、途中で何度か、父も爆発した。

 

葬儀場の人に「喪主は、私と娘二人の3人には出来ないのか」というトンデモ発言をしてしまったり、手伝ってくれている先生方に怒鳴りつけてしまったり(後から娘が謝罪)、話し合いの途中で何度もループしてしまったり(全てざっと書いて説明した。私が経理でよかった)。


やり慣れないことを、母を失った状態で「やらなければいけない」となった事自体が初めてだったので、そのストレスも勿論あっただろうが、母が亡くなってからかなり経った今でも、変なところで怒りのスイッチは入るらしい。
その度に何とかかんとか静めようとするか、諦めて一人で怒らせておくかを私達は選ぶわけだが、それが出来るのも、父の怒りのパターンが「外にはほぼ出ない」と分かっているからだろう。
これが、外で全く見知らぬ他人に怒鳴りつけるようになってしまったら、さすがに私達も何か方策を考えないといけない。


街中で、突然怒鳴りだす人。電車で難癖をつける人。隣近所に苦情ばかり言う人。
それが「他人」であればとにかく自衛を心掛けるのみだが、それが「家族」になった時どうしようか。

 

・・・そんなことを、この報道を見て感じてしまった。
父よ、お願いだからボケちゃったり、周りにギャースカ文句ばかり言うおじーさんにはならないでくれ・・・!!!

 

女の私が感じる「性別違和」と「役割違和」

またしてもLGBTに関する事なのだが、色んな資料やら記事、インタビューを見ていて、私は何を見てもどこか「しっくり」来ないところがあった。
そもそも、LGBに関してはそれは個人の好みなので、「あって当然」というか、世代的にもBLが隅っこでひっそりコソコソと生まれてきた頃から、今のように「あって当たり前」のように店頭に置かれるようになるまで見ていたので、特段、何というかビックリもしないし、うんうん、そーだよね、だった。

 

BLと並べてしまうのは失礼なのかもしれないが、所謂男色文化は日本史でも世界史でもまま出て来ることだし、私は世代的にBoys Loveになる前のヤオイ文化から知っているので、何というか、かなり「日常に近い」ものだ。
それもあるのか、LGBに関しては「背の高い人が好みだなぁ」とか、「長い髪の女性が好きなんですよね」とかとほぼ同類の、「こういう人が好み」と同じカテゴリに入るものなのだ。私にとっては。
Bに関して言うと、「好きになった人がもし女性だったとしても、多分私はそのまま好きになるだろうな」と思っていた。
親友なのか、それとも「好きな人」なのか、判明しなかった関係の人もいる。

 

しかし、トランスジェンダーに関しては何かがモヤモヤしていた。
性別違和、性同一性障害、は理論的に分かる・・・とは思っている。
その違和感を感じたまま、生きるのは大変だろうな、ストレス多いだろうな、というのも理解できる。

 

新宿で遊んでいた頃に、昔風に言うニューハーフの人に会ったことも何度もあるし、何なら行きつけのバーのママさんがニューハーフの方のところが一番安心して飲めたし、楽しかった。

 

それでも、オールオッケー!そうだよね、当たり前だよね!!!と言い切れない部分が心の中で澱を作っていたのだ。
自分の中でも言語化出来ていなかったから、モヤモヤしたまま、このモヤモヤは何だろう??などと考えていたのだが、ふと、気付いた。


MtFと呼ばれる人達は、本当に私達と同じ虐げられる性の女性になりたいのだろうか?それとも、男性特権を持ったまま、女性として扱ってほしいと言っているのだろうか?」
という疑問と・・・
「あれ?この項目だと、私って女でいいのかな?」
と感じたからだ。

 

トランスジェンダーの中でもFtMより、MtFに関してモヤモヤしていたのはこれだった。
私自身、本を読んだりネットで調べたり、海外のMtF、またはFtMもしくはノンバイナリーという人達のインタビューやドキュメンタリー、本人が開設しているYouTubeチャンネル等見て学んではみたが、どうもしっくり来ない感は残った。


私はむやみやたらとトランスジェンダーを批判したくない。
しかし、シス女性の一人として、何故この性自認などがしっくり来ないのか、を書いてみたい。
出来ればMtFの人と話せる機会があったとしたら、ちゃんと話をしてみたいと思っている。
その上での今回の投稿になる。


「性別違和」と呼ばれる状態で生活することが非常に苦痛である。
これは、解剖学的な性別と自身の感覚が相違しているというケースで、人間の心というものが千差万別な事を考えると、こういう事で苦しんでいる人がいるのだろうな、という事は理解できる。
しかし、この「性別違和」を調べて行くと、ちょっと?となる部分もある。
MSDで判断基準とされているものを見ていくと、私はどっちなんだ?と思う部分が多々あるからだ。診断に使われるポイントと、私の状態を並べてみる。

 


<診断に使われる性別違和のポイント>
1 異性の服装を好む: 私はこれは非常に強かったが、どちらにしても着ているものがお下がりだったので、新しく買ってもらう、という選択肢がなかった。選択肢があったら多分、私はどちらかというと男児向けの服を選んだだろう。

2 自分は反対の性であると主張する: これはなかった。

3 目覚めた時に反対の性であったらよいのにと思う: 子供の頃はなかったが、10歳以降はあった。

4 異性が行う遊びや活動に参加することを好む: 結構あった。女児用のオモチャや遊びよりも、超合金ロボを欲しがったり、田舎育ちだったので木登りや山登り、沢でザリガニを釣ったりする方が多かった。そうすると、自然と遊ぶのは男児と遊ぶことが多かった。本気でケンカして投げ飛ばしたこともあったなぁ。

5 自分の性器に対して否定的な感情を抱く: これはなかった。


これらは主に幼少期から感じていくものとなっているが、成人してからこのポイントに加わるものは下記のようになる。


1 自分の性的特徴をなくしたいという強い欲求(第二次性徴を止めたいという強い欲求): 自分の第二次性徴に嫌悪感はあったが、なくしたいとは思わなかった。

2 自分のジェンダーアイデンティティと一致する性的特徴を強く望む: ここは悩む。背が高くなりたいとか、体を鍛えたいとかは強くあったのだが、この時点で「自分は女性ではない」とは感じていなかったように思う。ただ、男性にある特徴を求めた部分はかなりあった。

3 異性(または他のジェンダー)になりたいという強い欲求がある:欲求はあったが、それが「性自認」からくるものなのか、女だから、という事で仕事上で損をしたり、明らかにスタート地点から月給が違ったりの差別を味わった後に「男でありたかった」と思ったのかが不明。

4 別のジェンダーとして扱われ、人生を送りたいと強く願う:これも、願いはあったが、それが「性自認」なのか「女性で損をしたから」なのかは不明。

5 別のジェンダーと同じように感じ、物事に対応しているという強い確信がある:これは微妙。私自身は自然にしているつもりだが、私をよく知る人からは「相変わらず男っぽいねえ」と言われることはいまだに多々ある。

 


上記の項目はMSDから引用したものだが、それに上記のように「私」を当てはめていくと、あれ?となる。
そして性別違和の場合、上記の「全て」が当てはまらないといけないという事ではなく、「上記のような感覚を感じていることが多い」という。

 

そうすると、「私」はかろうじて性自認が女、と思っているだけで、ギリギリ性別違和ではない、という事になってしまう。
何だか、ここが曖昧に感じられる、「心は女」「心は男」の部分なのだろう。


性別違和から性転換した人の中には、性転換してみたら「やっぱり違った」という事で再度元の性に戻る人もいる。
日本でもいるし、海外でも存在する。
そういう事例を考えると、確かに最初の性転換で生殖能力、性器を全て変えてしまうというのは悲劇的な結果をもたらすことにもなるのだろうか?とも思うが、敢えてそこにハードルがあることで「簡単な事じゃないですよ。それでもやりますか?」という
メッセージはあるのかもしれない。


だとすると、もしかしたら性別違和の方々の悩みの中で、他の方法で解消していける部分はあるのだろうか?とも考える。


例えば、「男の子はズボンで、色はブルー」とか「女の子はスカートで、色はピンク」という大人が押し付ける刷り込みをなくしていくことではいけないのだろうか。
男児がスカートを履きたがったら、履かせてみる。女児がズボンを履いている事は結構あるのだから、「履いてみたいんだって」と、もっと気楽に性別を押し付けない世界は出来ないだろうか?
色も最近はブルー、ピンクと決めつけるのではなくなっているので(ランドセルの色のように)、その子供自身が「これがいい」という色を選ぶことではいけないのだろうか。


職業だって、大企業はどうしても「一般職」と「総合職」に分けたいようだが、それは性別ではなく、転勤出来るか出来ないか、とか、海外赴任出来るか出来ないか等で分けることは不可能ではないだろう。
男性だって転勤したくない人はいるし、逆に女性で転勤したい人もいるだろうし。
またその入り口で給与差があったとしても、査定などの時に「妊活したいので、総合職から一般職に」とか、「これから育休取るので一般職に」、または「子供の手もだいぶ離れたので総合職に」と、社内で行ったり来たり出来ればいい。
大事なのは「どう働きたいか」だし、それは個人個人で変わってくる。


STEM領域に女子学生を、という動きがあり、そこに「男性差別だ」との声も上がっているが(今までの状況を是正しただけなんだが)、それなら「全部で100人取ります、20人は男性、20人は女性、後の60人は成績と面接結果で変わります」でよくないか?
どうも男性は少しでも「女性優遇」と思うと腹を立てるようだから。


もし、本人含め「性別違和がある」と思っている中の、「日本での男女の決めつけ」が根っこになっている部分があるのなら、社会面の是正を考えてもいいのではないだろうか。
そしてそれに伴って、これまでの「性別」でがんじがらめになっていた部分を、出来る限り取っ払ってしまえばいい。
(女性スペースの話ではない)


例えば同性婚。選択的夫婦別姓。賃金のギャップ。職業差別。等など、改善できる点は山のようにある。
それらの条件が整ったら、「違和感」は自分の性別ではなく、「社会が押し付けて来る性別」だった、なんてケースも出て来るのではないだろうか・・・?

 

ジェンダーギャップ問題が蓄積している中での、トランスジェンダー

LGBT関係で色々なところで火花が散っている。
先日のアベプラで女性の権利保護団体の人達が参加したことで、参加した人たちが集中砲火を浴びている。
「女は脅せば黙る」
と思っている人がこれだけ多い、という事だ。
3人の方々は、粛々と誹謗中傷ツイを集めて、開示請求してもらいたいと思う。(何ならお手伝いします)


そして私は、ちょっと違う角度からも??と思うことが出てきた。特に、トランスジェンダーTに関する事になる。

1.戸籍
現時点で、性別変更行った人の戸籍は、その人が既に単独戸籍の場合は父母との続柄欄が変わる。
単独戸籍でなかった場合は、単独戸籍として新しいものが作成される
そして、「従前の戸籍における他の兄弟等の父母との続柄欄は訂正されません」となっている。

ん・・・・ってことは、本人の戸籍では


〇郎 → 〇子
長男 → 長女

 

と変わり、でも親の戸籍には


〇月〇日 〇郎が〇×の長男として出生
って書かれたまま、ってことよね。


そして兄弟がいたとして、例えば弟がいても、弟は次男から長男に繰り上がるわけではなく、次男のまま。


えっと、これ、親兄弟の戸籍が変わっていなかったら、例えば親が亡くなった場合、相続の時には必ず「全相続人」での話し合いと公文書の作成が必要になるのだけど、この新しい「〇子」さんがその相続人にいるってことは、分かるのだろうか?
というのも、性別変更して戸籍が変わった人が、次に結婚したらその結婚後の戸籍のどこにも「かつて〇郎 長男」だった、という記載はなくなるんじゃないか?

 

それが分からないことには、全相続人での遺産分割協議書は作成できない
残った親族で〇郎を探す、という事になる。
遺産分割協議書に全員の実印押印が済むまでは、親の口座の凍結は解除されないし、遺産分割協議自体も永遠に続けられるものではなく、時限が決まっている。
・・・どうなるんだろう。

 


2.夫婦別姓
そして、名前も地方裁判所に届出出したら変更可能で(要件あり)、性別もこうして変えることが出来るとなったら・・・「選択的夫婦別姓はダメ」固執してる理由って、なくない??
今のところ固執してるのが「氏」だけどさ、その「氏」をなくさない理由として参議院があげてるのが、


(二)選択的だから別姓にしたい少数者の意思を尊重するために選択的夫婦別姓制度を導入してもいいのではないかという意見があるが、この制度を導入することは、一般大衆が持つ氏や婚姻に関する習慣、社会制度自体を危うくする。
別姓を望む者は、家族や親族という共同体を尊重することよりも個人の嗜好(しこう)や都合を優先する思想を持っているので、この制度を導入することにより、このような個人主義的な思想を持つ者を社会や政府が公認したようなことになる。
現在、家族や地域社会などの共同体の機能が損なわれ、けじめのないいい加減な結婚・離婚が増え、離婚率が上昇し、それを原因として、悲しい思いをする子供たちが増えている。
選択的夫婦別姓制度の導入により、共同体意識よりも個人的な都合を尊重する流れを社会に生み出し、一般大衆にとって、結果としてこのような社会の風潮を助長する働きをする。


が一番強いと思うんだけど、男性のママ、女性のパパが可能になった時点でもう、この上記の「けじめのないいい加減な結婚・離婚が増え」とか、「共同体意識よりも個人的な都合を尊重する流れを社会に生み出し」は確定してるんだから、意味なくないか?

 


そもそもが「選択的」なんだから、ミドルネームも使えるようにしたりするとかの対策もとれるし、親が子供に説明できればよくない?

キレイな言葉で言おうとしてるけど、カーダシアンもびっくりなスケスケ状態で「女が男の氏に入る(家に入る)ことで、家庭内奴隷労働しろ」って言ってるのが分かってるから、むしろこれ、事実婚増やしてるんじゃないか?(男性が姓を変えるムーブはまだ起きていない)
それなら、性別変更が出来るようになった時点で、もう選択的別姓始めても問題ないと思うのだけど。

 

3.賃金体系や昇進
残念ながら、日本ではまだ男女間で昇進のスピードも違えば、それに伴って給与水準も異なっている。
所謂マミートラックでなかなかフルタイムに戻れなかったりして女性が昇進できなかったり、そもそも退職せざるを得なくなることもある。

 

そこで例えば、40代半ばまで「男性」だった社員が「女性」になった場合、その人の賃金体系は男性をキープする事になってしまうのだろうか?
20代で女性が男性になったら、全く男性と同一の賃金体系になれるのか、それとも賃金体系のみ女性として据え置かれるのか?

 

これ、どっちも不幸なパターン(周りからの目も加えて)にならない??しかもこれはアウティングした場合のみだ。周りに言っていない状態で、しかも戸籍も「男」と書いてあったら、実は出生が女性であってもその人は男の給与体系に組み込まれることになる。それがバレたら・・・?生来女性で、低い賃金体系の人達はどう感じるだろうか?

 

私は、自分自身が4大卒だが就職氷河期にブチ当たったことから、転職歴も多いし、一度結婚していた時には専業主婦にならされた(姑に就業を禁止された)経緯もある。そこから、数少ない自分の武器をなるべく増やしていき、元々持っていた技能に磨きをかけ、何とか現状、正社員として生き残っている。
そんな私だからこそ、本来なら賃金体系は能力主義であるべきだと思っている。

マミートラックでフルタイムで存分に働けない、という時は夫婦どちらかがパートタイムにするなりして、手が離れたらまた、新しく就職活動して就業する。
男女共にその自由はあるべきだと思う。
別に男性がパートタイムで、家事育児をしていても問題はないだろう。産むところまでは女がやらざるを得ないが、その後は男性メインでも可能なはずだ。

 

そして、このトランスが絡んできた時に、


1.子供が2人いるが、もう呼び出しとかがある年齢ではないのでお子さんに関わることは有休の範囲内で対応可の40代女性。
2.同じ条件(前妻の子供を引き取った、とか、再婚時に連れ子がいる人と結婚した)で子供が2人いる、40代のトランス女性。

 

この2人が、例えば同じ会社で課長なり部長なりのポストを狙える立場にいた時に、「能力以外」で優越がつくことはないだろうか?
もしくは、この2人が一つの会社に転職しようとした時に、「能力以外」で不採用になることがないだろうか?

 

これが非常に気になるところだ。
SDGsとして好印象のデータになるから、トランス女性の方を、となったりしないか?

 

何しろ、実力はあるが「女性だから」で給料据え置きだったり、初任給からして男女で違いがあった状態をまだ日本社会は引きずっている。
それは、欧米と比べても明らかに女性の方が賃金レベルが低くなっている。地方自治体で統計をとったところ、低いところで40%、高いところでも男性の70%しか女性には支給されていない。
女性のフラストレーションはマグマのように煮えたぎっているわけだが、そこに「トランス女性」「トランス男性」が入ってくることによって、データをいじられてしまって、あたかも「日本もほぼ男女同じになりましたー」とされないか、または「トランスジェンダーの方を積極的に採用しております!」ということで、

男>女だったのが、

男>トランス女性(出生時男性)>トランス男性(出生時女性)>女性、

 

とならないか、ということを危惧してしまう。

 

これは、トランスジェンダーの人が悪いのでは決してない。
問題は、シス男性が自分が履いている高下駄の存在に気付かず、各種の利益、利得を独り占めしてきたことが問題なのだ。
しかし、ン十年にわたる女性の怒りは、トランスジェンダーを含んだ「自分以外の性」に向けられる。
この対立の構図や、トランスジェンダーの方々を「作為的に」使って、ジェンダーギャップ指数上がりました♪とやるのではないか、という事を私は個人的に危惧している。

 


最終的にどうなるか、を今までの政府の傾向から考えると、「トランスジェンダー問題も女性側スペース。女性は持ち前の心の広さ?で受入れてね」となりそうな気がするが、その時我々女性はどうするだろうか。
これだけ、何十年も痴漢や露出などのわいせつ犯を目にしてきて、今は自分の娘がその被害を受けている我々、そしていつまで経っても平等ナニソレ美味しいの?の世界に生き続けている私達は。