氷河期初期世代おばはんの日々うらうら

就職氷河期初期世代のおばさんが時事問題に思ったりすることや、日々のあれこれ

徴収は厳しいが、使い道は・・・税金、社会保険料への不信感

中条きよし議員の年金未払いが話題になっている。
(どうでもいいことだが、仕事人世代の私からすると、「おお、三味線屋がとうとう政治家か」という目で見てしまうので、1人で笑ってしまうのだが。)


勿論、私は年金はずっと払っているし、他の方も払っているか、事情がある場合は減免措置や留保してもらっている人もいるだろう。
そして、昭和45年以降生まれの人達は、ずーーーーーっと年金を払い続けながら、正直なところ、ずーーーーーーーっと「絶対、元は取れない」と思いながら払ってきていると思う。
私自身もそうだ。
払った分の3分の1も受け取れないかもな、全く受け取れないかもしれないしな、と、ずーーーーーーっと思っている。


確か私が20代の頃だったか、割と払い始めて早い時期に「年金を払っても、自分がもらう時にはもらえない」と言われ始めていた。
しかし、「払うのは義務」だが、「もらえるかどうかは不明」という、モヤモヤを抱えながら、少ない給料からずっと天引きされるか、無職の時には何とかお金をかき集めて払ってきている。
「ほんとにもらえるの?満額が無理だった時はどうなるの???」と思いながら、20歳から払ってきているので、既に30年以上経ってるわけだ。


年金は、自分がもらう分を積み立てているわけではなく、「今もらっている人」の分を払い、自分がもらう年代になってからはその時に働いている人が払ってくれる、と言う仕組みは分かっている。
分かってはいるが・・・・・受け取れるかどうか分からないと30年前から言われ、現在これだけの少子化と言われていて、景気も悪い。
こんな状態のモヤモヤの中(しかも、モヤモヤし始めてから30年だ)、心情的には中条きよし議員に同意したくなってしまう。


「どうせ自分はもらえないんだから、払いたくない」

 

どうしてもこれが本音になってしまう。
もっとぶっちゃけると、「今、年金もらっている人達くらいしかペイしない仕組みになってるんだから、自分たちだけ損するくらいなら上の世代も損しろよ。お前ら、バブルの時期もあったし、ちゃんと給与も増えていく時代だったんだから、私たち氷河期世代に自業自得って言うんなら、自分の老後資金を貯めてなかったお前たちこそが自業自得だろ」と言いたくなるのだ。


年金(国)は、コスパのいい保険のようなものだ、と言う人達もいるし、調べてみて、理論としては理解できるけれど、不信感の方が勝ってしまう世代である自分。
保険、もしくは一種投資のように考えれば・・・と言われると、「投資だったら、利回りとかで多く受け取ったり、失敗したら減額されたりって結果があるけど、年金は違うじゃん」とか考えてしまうし、年金事業の杜撰さが引き起こした「宙に浮いた年金」事件などもある。


少子化が、高齢化が、という特集では年金支給日に列をなしている高齢者が映ったりもするが、私たち氷河期世代からすると、日本が成長していった時期に働いていて、景気も良くて、給与も上がって、間にバブルもあって、という人達が「年金じゃ足りない」と言っているのなら、私たちなんて絶対足りない額しか来ないんじゃないの、と感じてしまうのだ。


年金でも、車の自賠責保険問題でも、「何とかかんとか、回せるうちはこのままで・・・(支給年齢上げたりはするけど)」と考えている政治家が多いんだろうな、本当に「すっからかんでした。すみません、詐欺しちゃいました」ってなる頃には自分は引退してるからいっかー、って思ってるのかな、などとどす黒い感情が湧き上がってくるのだ。

 


思うに、昭和から平成、そして令和への間に、「官僚」や「役人」、「公務員」が陰で何をしてきたか、どんなザル会計をしてたか、というのが色々と明らかになって、昭和の頃には目立ちにくかった問題がザクザクと出てきているのではないか、という気がする。
昭和の頃は、自分自身がまだ成人ではなかったので気付かなかったのかもしれないが、「不祥事」のケタが違う、というか、何というか。
それに反して、国民側は景気も上向かず、給与も増えず、そもそも氷河期世代は職にも就けず、だったので、「自分たちはこんなに苦しいのに」と、目くじら立ててしまうようになっているのではないか。


それこそ、皇室のお金の使い道(眞子様騒動や、秋篠宮家55億円改修等)や、議員年金の額、世襲政治家の長者番付等。
政治家に対する不正献金やらは昭和の頃からも報道はされていたが、皇室費に関して、昭和の頃に話題になった事はあまりなかったような気がする。
唯一、うっすら記憶があるのは、ティアラがいくらなのかとかくらいだ。
ただ、今上天皇大嘗祭の費用に関し、秋篠宮様が物申したことは覚えている。
「皇室」はしっかり守らないと、という意識があったからか、菊のカーテンの影響だったのか、改修費がこんなにかかった!!というような報道はなかった・・・のか、私が気付かなかったのか。


他には、平成19年に明らかになった消えた年金記録問題」や、財務省が隠していた自賠責保険借金返済できない問題」、市区町村で起こった「誤送金問題」、コロナ化での給付金不正受給問題、そして「何か新しい事をします」という度に下請け、孫請け、曾孫請け・・・と、あたかも税金を「政治家が自由に使えるお金」のようにジャブジャブ使っていたという経緯
オリンピック不正、旧統一教会問題・・・
ここまで来ると、「まともに行われていた」事業ってあるの!?と聞きたくなるくらいである。


個人・グループの才覚で稼いでいる人がいるのは、それは問題はない。不正でなければ。それが資本主義だから。
しかし、「政治家が、マネーロンダリングするかのように政策を作り、袖の下をもらっていた状態」が常態化していた、となると話は違う。
富める者だけが富んでいき、貧しくなるものは貧しくなる。
資本主義であれば仕方のない事だが、それが不正となると、資本主義というよりは独裁国家(現状、自民党独裁ってことになるのかな)に近くなっていたのか、と思われても仕方ないだろう。
ましてや、日本は海外諸国から見ると、「すぐに海外に拠出金、協力金を出す国」と見られている。
だからこそ東日本大震災の時などは諸外国から助力してもらえたわけだが、国民が飢えかけている今、今現在では話は違ってきていると思う。


国民一人一人の年末調整、確定申告の煩雑さ、面倒くささ、厳しさ。
企業への決算業務の煩雑さ、細かさ、面倒くささ、厳しさ、そしていちゃもん。
労災や傷病手当等の書類の「提出期限」はやけに短く設定されているのに、「支払」は下手したら月単位で遅くなること。


国民や、企業(企業だって中で財務経理の「人間」が最終的には必死こいて書類揃えてるし、数字チェックしてるんだよ)にはえらく厳しい事を言い、しかし自分たちは「何にいくら使ったんだろー???」のようになっている国、都道府県、市区町村。

さぁ、日本人が一揆を起こすのはいつだ?