氷河期初期世代おばはんの日々うらうら

就職氷河期初期世代のおばさんが時事問題に思ったりすることや、日々のあれこれ

わいせつ事案を擁護したら・・・

DJ SODAさんの件で、男性二人は何とか出頭したが(何故かYouTube謝罪をしてから。なんで?)、まだ女性は出頭していないのか、情報は上がってこない。
そんな「直接の動き」とは別に、むしろSNSでは変な擁護論が行き交う場外乱闘になっている。
まさにセカンドレイプの見本のような状態なのだが、わいせつ事案系だと「お約束」のようになっているこの擁護
「何を」擁護してるか、本人、分かってないんだろうなぁと白けた目で見てしまう。


ちょっと、擁護派の意見を上げてみると。


東京美容外科統括院長 麻生泰
「DJソーダかなんか知らんが、二度と日本に呼ばんでいいわ。お前がおっぱい放り出して、DJしとるんだろうが。じゃあおっぱいアピールなしでDJだけで勝負しろよっ 日韓関係を悪くするなら日本に来なくて良いわっ」

 

→ おっぱいおっぱい言ってるのはご自分では。あなたがおっぱいしか目に入ってないのかな?
しかも「おっぱい放り出して」って、おっぱいは着脱可能じゃないんだが。
そもそもどんな服装してても関係ないし。
日本に来なくていいわって、誰もあなたの承認は必要としてません。

 

女性が胸を強調する服を着てるだけですぐに触っちゃうほど、性的欲求を抑えられないならもうドイツなんて旅行出来ないですね。
ベルリンはじめ、市営プールでも女性がトップレスで泳ぐ事が容認されてますけど、抱き着きまくりなんでしょうか?もみまくり?
いや、理性なさすぎって話です。

 


・アニメーター、アニメ監督 森田宏幸
「DJ SODAの言ってる性被害って、公開型のつつもたせなのだろう。誘惑されて仲良くしていたら、あとから怖い人が出てくるという。
音楽フェスの主催者は、彼女の芸に加担しないことだ」

 

→ 公開型の美人局って、SODAさんもだけど、主催者のことも悪く言ってるけど、いいんですかね。
あとから怖い人が出て来る、の怖い人って、今回はイベント主催会社が告発してますけど、そうすると次の文の「音楽フェスの主催者」って誰の事になるのかな。
というか、最近の若者に「美人局」って通じる?

 


・芸人? 楽しんご
「DJSODAってなんなん!自分から揉まれに行ってんじゃん」

 

→ 女性アーティストがファンサービスのために近くに行ったら揉まれに行ってる事になるのか。
男性アーティストがファンサで近づいたら、股間握っていいの?ダメでしょ。それと同じ。
人に触っちゃいけないんですよ。

 

 

ちょっと検索しても、こんな意見が並んでいる。
擁護派としては、どうしても「服装」「露出」「ファンサービス」、これらから「自分から触られに行ってるじゃん」と言いたいようだが、正直、「はぁ?」としか思えない。


露出してようが、服装が過激だろうが、別に真夏のフェスなんだから構わないだろうと思うし(すっぽんぽんで出て来てるわけじゃないんだから)、ファンサービスは彼女のいわば「定番」だったのだから、応援してくれているファンに「ありがとー!」って言える時だし、ファンも「応援してるよーー」って言える時だろう。
近くに来てくれた時にハイタッチして!と手を挙げているなら分かるけど、まっすぐに手を突き出す、ってのは違うだろう。
周りだって迷惑するし(後ろからにょきっと手が出てきたら驚くわ)、人を突き飛ばしちゃったりする可能性もあるし。


でもね、どんな状況だろうが、自分が酔っぱらってようが、常識でもあり、エチケットでもあるけど、「人の体に気安く触ってはいけない」ってのが当たり前なんですよ。
イマドキ、男性上司が男性部下に、「いい資料作ってくれたな!」って肩をポンポンしたってムッとされるんですよ。
ファンであれなんであれ、いきなり女性の胸にタッチなんて、しちゃいけないんですよ。
して許されるのは、「いい関係がキープできている」パートナー同士か、赤ちゃんがお母さんの胸に触る時くらいですよ。

 


男性諸氏は、自分で本当は分かっているだろうけれど、小学校3~4年生になってたら、「親戚のおねーちゃん」に抱き着いて胸を触る、のが「ほんとはエッチなことだ」って分かってたでしょ?
それでも、親戚だからってことで、グッと我慢して笑っててくれたんですよ。

 

それが、ファンからしたら「DJ SODAさん」って分かるけれど、SODAさんからしたら「ファン・・・なんだよね」の大勢の中の一人に過ぎない人に、いきなり胸触られたら、嫌に決まってるでしょ。
それともこの擁護派の方々は、いきなり「ファンでーす」って言ったら、街角でもどこでも股間をわしづかみにされてもいいのかな?
短パン履いてたらオッケーのしるし??
自分が言ってることがそういう事だって、分かってないんだろうなぁ。


そして、このSNSの世の中、「わいせつ事案を擁護した人」ってのは、「やったことがあるのかな」「やりたいのかな」「隙があったらやろうと思っているのかな」と思われる、と思っておいた方がいいですよ。

 

何しろ、痴漢、盗撮等わいせつ事案を起こした人は総数としては少ないかもしれないけれど、「された」側は多いんですよ。
1人の性犯罪者が、痴漢や盗撮を始めてから捕まるまで、約7年~10年はかかると言われている。そして、その間何度もその行為を繰り返すわけなので、一人の加害者に対して、被害者の数は膨れ上がる。
当然、「たまにやってるけどバレてない」という人が、SNSの闇の中にもいるという事になる。


被害者になりやすいのは子供(男女)、女性、若い男性。
SNSで「これくらいいいじゃん」とか、「露出してる方が悪い」と言ったり、性加害に関して「うるさい世の中になったよなぁ」とつぶやいている人達は、自分が周りからどう見られているか、考えた方がいいと思う。

 

「もしかしたらやってるかもしれない、もしくはこれからやるかもしれないリスト」
に、あなた自身が入るのかもしれないのだから。
案外、被害者になる属性の人間は、覚えているものですよ・・・。