氷河期初期世代おばはんの日々うらうら

就職氷河期初期世代のおばさんが時事問題に思ったりすることや、日々のあれこれ

結婚を考える時、女が見ているモノ

どうも昨日、婚活番組をやっていたようで、Xを見ていたらそれ関連が流れてきた。
私は見ていなかったが、流れて来る情報などで大体のところは「あ、なるほどあのパターンか」と感じてしまった。
勿論全部見ていないのだし、局の編集もあるだろうから恣意的にそう「見させられている」部分もあるだろうし、私の勘違いもあると思う。

 

しかし「あのパターンか」と思ってしまうのは、結構、職場で「おばちゃん」をしていると私は結婚相談所か?と思うほど後輩男子や男性部下から相談されてきたことと共通点があるからだ。


私は女性で、私に相談してくるのは男性部下、後輩が多かったわけだが(一人だけ先輩がいたか)、その立場で聞いていた内容と、今回のノンフィクションで取り上げられた男性陣の1人が、まさに「頻繁に聞いていた」ケースだった。

 

ぶっちゃけ、男性側の年収はこの場合は関係ない。年齢はちょっとは関係があるが、その前に女性が一番反応する「Select or not」ボタンがあるパターンだ。


女性なら大体分かるだろう。
「舅・姑」
「同居か否か」
「住居が限定されているか」

 


この3つだ。
嫁姑戦争なんてないよーと思っている男性陣、自分の伴侶がいて、次に自分の実家に帰省した時に妻が自分の実家で「くつろいでるか、パタパタと台所と居間を行ったり来たりしていたり、着いてから言葉を発しているかどうか(挨拶ではなく、会話しているかどうか)」をよーく見てみるといいと思う。
ほぼ会話せずにパタパタと動いている状態なら、かなり危ない。
そして、男性側が「実家に帰ってきた」と自分で感じているなら、危険度はもう一ランク上がる
結婚してからは、「実家に行く」なんだよね。帰っちゃいけないんだよ、帰るってことは「今、妻と住んでいる家が仮の家」ってことになるからさ。

 

では本論の、この3点が何故、女性にとって大事になるか。

 

1.舅・姑
いくら結婚したと言っても、今の女性は「他家に嫁いだ」という意識は薄い。
なんなら、舅姑はあくまでも「パートナーの両親」というだけの他人、だ。
男性が自分の親を大事にしたいと思っているのと、ほぼ同じ熱量で「女性も自分の親を大事にしたい」と思っている。

 

しかし、親世代はそう思っていないケースも多いのを「女ネットワークで」知っているので、舅姑との距離は出来る限り多くとりたい。
物理的に離れている方がもめごとが発生しないことは知っている。
距離が近ければ近いほど、それこそアポなし凸とか、あれこれ息子の家庭に口を出して来たり、イヤゲモノ攻撃が来たりが発生する可能性が高くなる。


加えて、例えば病院に付き添いが必要、とかになると、何故か実の息子をすっ飛ばして息子の妻に当然のように「責務」として飛んで来たり、介護が始まったら「当たり前のように」メインで参加を希望される。

 

だが、女も今は仕事をしている。育児中(例え子供がかなり大きくなっていたとしても、完全に手が離れているわけではなかったり)の可能性もある。

 

子供が大きくなっていた時、もし同時に実両親と夫両親が健康上のトラブルに遭っていた場合などで、「自分の仕事をセーブしてでも」面倒を見たい、助けたいと思うのは「実の両親」だ

しかしそれを言うと不機嫌になる夫が多いから、そこで衝突する回数を減らすためにも、「距離」が欲しいのだよ。


2.同居か否か
これは勿論、双方の親や兄弟姉妹と同居かどうか、という話だ。
問題になるのは夫側だけではなく、妻側も自分の両親が近くにいると結婚した気がしない、とか、自分の性格的に甘えてしまうだろうとかそういう理由から双方からある程度距離を取りたい場合もある。

 

子供が欲しい、と思っている場合はどちらか(妻側の両親の場合が多いとは思うが)の親が近い方がいいのでは、という意見の人もいれば、まだ親世代がそもそも働いているから、変に近いと保育園の条件に外れるから困る、という場合まで様々である。

 

夫側にしろ妻側にしろ、精神的に独立していて、親もそれを弁えていて、という家庭ではさほど問題にならないが、夫が実家にべったりのまま、妻が実家にべったりのまま、という事でトラブルになったのも両方、私は聞いたことがある。

 

ましてやどちらかの両親、または家族と同居となると、トラブルが起こらない方が奇跡的だと思った方がいい。

 


3.住居が限定されているか否か
実際、私に相談してきた男性陣の大多数が、ここがネックになってるんだろうなぁ、というケースだった。
実家住まいで、今でいうところの「こどおじ」。かといって数千万の貯金が出来ました、という訳ではなく(人より少し多めくらい)、今まで趣味に使ってきてしまったタイプ。
家にお金を入れている子もいたが(そういう子は、自分の部屋の掃除くらいはするし、残業後、遅く帰った時には既に親は就寝、なのでラーメンを作るなり、コンビニ弁当を買ってきて食べて、片付くらいまでは出来る子達)、全く「家にお金を入れる」意味が分かっていなかった子もいた。


しかし、「結婚したいけど相手が見つからない」と言っている彼らの話を聞いていると、上記の事以外にそれ、ハンデありすぎじゃない?が圧倒的に大きかった。

 

例えば、東京隣県ではあるが、都内23区でもなく、さほど電車の利便性もよくない場所の実家で同居(敷地内・外あり)を望んでいたり、もしくはそういった場所に、既に実家近くに戸建てを買ってしまっているようなケース
(買ってもらっている場合もあった)


実家近距離ではなくとも、住む場所にすごいこだわりがあり、この沿線以外は無理、と言うようなケース。

 

そういう子に、お相手には共稼ぎ希望なの?と聞くと、大体共稼ぎ希望。
相手が通勤しにくかったらどうするの?と聞くと、慣れたら大丈夫!と。
子供は欲しいのか聞くと、欲しい。
家から駅までの間に保育園、幼稚園、小学校などはあるのか、と聞くと「知らない」か、「小学校はありますね。ドヤっ」。

 


どうしても「結婚したい!!」という人には、妻側がどう感じるか、共稼ぎが前提となっている時点でその立地がどう影響するか、そのハンデを自分がどうやってサポートなりするなりで乗り越えるか、というハードルを伝えたが、私に相談してきた中で、結婚できたのは1人だけだ。

 

その彼も、「自分の実家で産んでもらって、基本的にはそっちに住所を置き、俺は働きに平日は単身赴任みたいに」と言っていたのだが、それが妻側の視点から見ると、「血のつながりもない赤の他人に見張られながら家事も育児も仕事もして、夫は平日は帰ってこないからワンオペ。子供を連れて自宅と夫の実家へ行き来するだけでも大変になる。24時間365日見張られるかも、という状態と、まるっきり知らない土地で一人で子育てする状態を天秤にかけることになるんだけど」と言った私の言葉が響いていたらしい。

 

私が転職して、違う会社に勤めていた時にふと連絡が入ったと思ったら、結婚しました、のLINEだった。
「23区は無理だったけど、夫婦ともに通える沿線の賃貸で暮らし始めました。あの時、彼女は俺と別れるか考えていたみたいで、首の皮一枚でつながりました」という連絡だった。
それからコロナだなんだと連絡は途絶えているが、うまく行っているといいなぁ、と思う。


ちなみにバツイチの私は、
1.舅・姑
超近距離で結婚していた間、私のことをずっと「お嫁さん」と呼び、名前を呼ばれたことはないと思う。
超近距離だったせいなのか、元夫は結婚している気にはなっていなかったらしい。
今、私が感じるのは知らんがな、だけだ。

2.同居か否か
超近距離だけでもノイローゼになっていたが、舅姑が家を買う話になった時に、隣の家を買うように勧められた。
そこだけはガンとして私がNOを言っていた間に、婚姻自体が終了。

3.住居が限定されているか否か
これも、超近距離を避けるべく私は動いていたが、元夫と姑の作戦ではどんどん同居に進めようとしていたようだ。
結婚したばかりの頃は、姑から「仕事禁止令」が出ていたが、夫の稼ぎからジャンジャン姑に流れて行ってしまったため、途中で私が働きに出る宣言をして、文句はぶっちぎってパートに出始めた。
それにも嫌がらせとして引っ越そうとしてきていたが、あーだこーだやってる間に婚姻終了。

 


結婚している人同士が別れる原因になりかねないくらい、大きなこと。
ましてや「好き合って」結婚するのではないのであれば、自分より相手に利点を持たせないと、そう簡単にOKはもらえないだろう。
(一応私は恋愛結婚でした・・・目が曇ってたケド)


婚活頑張ってる皆さん、その辺で地雷踏まないように祈ってますよ。