氷河期初期世代おばはんの日々うらうら

就職氷河期初期世代のおばさんが時事問題に思ったりすることや、日々のあれこれ

お笑いは、切り離した方がよくないかな?

落語家の立川志らくさんが、「お笑いがつまんなくなっちゃう」と持論を述べた・・・という記事を見た時に、すごく違和感を感じた私。
私は個人的に落語は嫌いではないが(古典落語に限る)、いわゆる「お笑い番組」というものは苦手だ。
おそらく、私の中の「ユーモア」と、お笑い番組でのユーモアが違っているから、ただのうるさい番組、と認識してしまうのだと思う。
なので、最近の「お笑い」がつまんなくなったのか、そうじゃないのかというのは分からないが・・・・


そもそも、「お笑い芸人」がお笑いの世界だけで活躍しているのなら、今の「芸人がこんなこと言った」「差別発言した」という論調にはならなかったんじゃないか?と思う部分がある。
というのも、ニュース番組やワイドショー、情報番組でひな壇に並んでいたり、MCを「芸人」や「タレント」がやっているから、逆に「ニュース番組でコメンテーターとして出て来る人が、ひどいことを言った」とつっこまれてしまう状況になったのではないだろうか。

お笑い番組を見ない人には、どの人がタレントで、どの人が芸人で、とか、ぶっちゃけ分からないもの。だから「物申す」系になってしまうと、よほどでないといつかは炎上する。

それは、そういうものじゃないだろうか。

 


MCとして起用されている芸能人の中には、ちゃんと筋道立てて考えている人なんだな、と思う人もいるのだが、ひな壇芸人コメンテーターの多くは、「先にこれからなんのことを扱うのか、調べて来たの?」と聞きたくなるほど無知な人もいる。
これが「ニュース」「報道」を扱っているのではない、旅番組や料理番組なら別に気にならないが、「報道」として扱う以上、ある程度の知識くらいは持って話してほしい、と思ってしまう。
嫌な言い方をしてしまうと、そうやって「報道」番組などに出ている芸人、タレントだからこそ、その人がやっているラジオや、本来本拠地であろうお笑い番組で失言すると、すぐに炎上するのだろう。

すみわけが出来ていないのだ。


「報道」や「ニュース」的な番組でコメンテーターとして出ていると、視聴者の目からはやはり「ただのお笑い芸人」という枠から外れて来る。
だからこそ、平素の発言にも節度を求めてしまうし、「今まさにコントやってます!」という番組以外での発言がすぐに炎上する。
炎上するから、または炎上したから、本拠地での「お笑い」のネタにもビクビクするようになり、大胆なことも言えなくなるのだろうし、そうするとお笑い、という要素としては面白くなくなってくる、という負のループになってはいないだろうか。

 


というのも、私は世代的にはドリフターズ世代だけれど、ドリフターズが「コメンテーター」的な事をしている番組、というものがあったかどうか、全く記憶にないから、というのもあるかもしれない。
まぁ、元々あまりテレビを見ない家庭だったので、知らないだけかもしれないけれど。


若い頃はひたすらお笑い、年を取ってからうまくMC側に回るようになったタレントを使っていた番組、となると、昔は特番系がそうだったのかな、と思う。
未解決事件を追え、とか、今はすっかり廃れた心霊系特番などか。後は夜11時以降の深夜番組。
タモリさんやビートたけしさんがそんな感じかな。
既にイメージなども確立されている人達だから、多少行き過ぎた発言をしても上手に「ここまで」が出来たりするから、笑わそう、という時とMCとして回している時と、上手に行ったり来たりしていたのだと思う。

 


そういったものが確立されていない現役芸人が、報道系に出たりニュース系に出たりして、全く見当違いな事を言ったり、「笑い」は求められていない場面で変なギャグめいた発言をしてしまったりするのがトラブルの元なのだろう。
加えて、昨今の「切り抜き」動画が流行っている以上、その問題となった部分だけが切り抜かれて、拡散されていく。
これは、芸人さん側にも不利益なんじゃないかなぁ、などと思ったりもする。

 


テレビ局側としては、視聴率を取りたいから、今売れている人ならタレントでも芸人でも、モデルでもYouTuberでもなんでもいい、となっているのかもしれないが、逆にそれならそういうYouTube動画を見ればいいだけで、個人的には局放送の番組の中にはいなくてもいい、というか、いたところでさほど数字に影響があるんだろうか。
地上波ではもう関係ないんじゃないかな、と感じる。

(だって、地上波見てる人はもう、「この番組だけ見る」とか「映画の再放送を見る」とかになってしまっていて、後は朝、時報代わりにどこかのニュース番組にチャンネルを合わせているくらいだと思う。だらだら見るのは、テレビじゃなくてスマホになってるよね)

 


タレント、芸人も交えて・・・なら、AbemaTVのようにある程度成功している例もあることだし、ネットTVでやればそちらの方が効果はあるんじゃないだろうか?

地上波でやる意味はあるのだろうか?


コメンテーターは、ある程度「その業界の人」、例えば弁護士、NPO団体、学者などの「取り上げる内容の知識がある程度ある人」にして、まぁMCは視聴率稼ぎで知名度のある人を持ってきた方がいいのかもしれないが、芸人やタレントではなく、アナウンサー、元アナウンサー、名のあるインタビュアーなどにした方がいい気がする。
ある程度「報道」、「ニュース」としてやるのなら、その方が効果的ではないだろうか。

 

というのも、視聴者の中には、「NHKのニュースはつまらないけど、もう少し真面目に深堀りしたニュースを見たい」と思っている人も多いのではないだろうか、ということなのだ。
個人的に、私などはタレントひな壇があって、途中途中で不自然な笑い声が入る番組は長くは見ていられない。
「そういう番組」として、楽しむために見るのならまだ何とかなるが、報道系のようでそうした効果が入ると、脳内で「何か違う」と判断してしまうようだ。
知り合いと話していても同じような人は結構いるので、やはり住み分けをすることで色々変わるのではないかな、と非常に感じる。

 

真剣、かつ多方面からの視点から見た「報道」
振り切ってもいい、放送コードギリギリでもいいからとにかく楽しむ「お笑い」

分かれている方が、変な炎上にもならないだろうし、いいと思うんだけど、どうだろう?