氷河期初期世代おばはんの日々うらうら

就職氷河期初期世代のおばさんが時事問題に思ったりすることや、日々のあれこれ

だから日本は廃れたのかも ハラスメントから見える画一さ

ちょっと今日のニュースからは離れて・・・今回は会社内でのハラスメント等のことを書いてみたい。
セクハラ、モラハラパワハラ、マタハラ、パタハラ・・・・
最近では、スメハラとかリスハラ、アルハラアカハラ、とどんどんと増えて行っている。
一部は他の国でも通じる言葉であり、一部は通じない(日本固有の、というか日本文化の中で起こりやすい)ものだったりもする。


勤め人としては、パワハラ、セクハラ、モラハラ、そしてマタハラ、パタハラなどが多く横行していると感じる。
(マタハラ=マタニティハラスメント、パタハラ=パタニティハラスメントは、これからもっと増えていくと思われる。特にパタハラ。)


「自分はやってない!!」と声を大にして言いたいところではあるが、たまに「あれ・・・?ヤバかった?」と思うことがあるのも、ある意味あるあるだと思う。
というか、そこで「やっちゃったかな?」と「思える」事が大事なのだと思う。
私自身、パワハラモラハラもセクハラも受けたことがあるが、そういう自分でもうっかり年下のエンジニアなどが元気がないと、「どした?彼女とケンカでもした?」なんて言ってしまって(彼女と面識があったからこそ、うっかり言ってしまったわけだが)、後になってから「あー、あれはセクハラになるのかな」なんて後悔したりもする。


私の考えでは、勿論全くそういう言動をしない、というのが一番いいとは思うが、50歳を超えた自分が、自然体にしていてオールクリアでうまく行くとも考えにくい。
なので、悪意を持って意図的に言ったりしたりではなく、「うっかり」を自分で気づけるかどうか、が大事で、気付いたら次回からは気を付けよう、また、他の人から「それ、アウトですよ!」と言いやすい自分を作っていけないとダメだな、と思っている。
スリーアウトはダメ、とか、イエローカードからの、レッドカードでダメ、というイメージ。


しかし、正直なところ、自分がパワハラのターゲットになってしまっていると、こちらからもある意味パワハラ返し」をしてしまうこともある。
実は今がそうだ。
私が勤めているのは非常に小さなところなのだが、なんのボタンを掛け違ったのか、一番地味で、一番悪質な「無視」というパワハラを受けている。

別に飲み会に誘われなくても、お菓子を飛ばされても何も思わないが、「情報が来ない」や、「挨拶を無視される」、「会話から自分だけ阻害される(たとえ仕事がらみの話であっても)」、そして私は元々が持病持ち、それに加えて年齢的に更年期障害かな、という状態も出てきている時、「他の人はオッケーだけど、私はダメ」みたいな対応を上司にされると、やはりボディブローのように効いてくる。

 

なので、パワハラしてくる人が私に何か頼んできたとしても、通常モードの私なら、「この用途だったら、こっちの方が同じ価格で高品質かも」とか、「こっちの方がサイズ的にコンパクトですが」みたいにちょっと余分にリサーチして、よりいいものを探したりするのだが、パワハラしてる相手だとそんなサービス心は勿論起こらない。

リサーチしても、「やーい、機能的に一番ヘボいの選んでるじゃん」と心の中でバカにしてたりする。

勿論、口には出さないが。


私は何度も転職はしているが、いつも本社(海外)とはトラブらないが、支社(日本)でトラブってしまうあたり、どうも日本人としての世渡りが下手らしい・・・(50過ぎて気付くのか)正直、トホホである。

 

と、一度自分自身のことから目を離してみると、〇〇ハラと呼ばれているものの中にもやはり段階がある。
1.刑法に違反しているハラスメント(実際の暴力や、名誉棄損、強制わいせつなど)
2.民法に違反しているハラスメント(1の事象や、他の言動からハラスメントを受けた側が実際の不利益を被り、損害賠償請求が可能になるケース。
3.行政法に違反しているハラスメント(マタハラ、パタハラはここに入ってくる。パワハラもそう。安全配慮義務違反、等は行政法の対象。だが、行政法の対象+刑法or民法にも違反しているケースも多々)


他にも、個々の企業が定めている社内規定に違反しているために、ハラスメントとされるものもある。


とまぁ、色々あるわけだが、すっきりと言ってしまうと「別に会社の中でキャッキャウフフと楽しくやらなくてもいいから(それは逆に変だ)、人間対人間という事で、ビジネスとして仕事しましょうね」というのがハラスメント防止の根幹のハズだ。


だが、私が考えるに、そこで日本のかつてからの悪習である、「男性が作った社会」像がドドンとあるので、うまく行かなくなるケースがあるのではないかと思う。
ちなみに、この場合の「男性」は、「男性」であり、かつ、「育児や介護等に時間を取られることなく、24時間働けますかー!オー!!!」とやれた、またはやってきた人達、という意味だ。(古すぎる。CM自体を知らない人の方が多そう)


想定している「普通の労働者」が「健常で、頑健な男性で、奥さんがいるから残業も飲みもOK!」という会社は、まだまだ多い。


そうすると、例えば、身体、精神に関わらず障害を持っている人に対して、「じゃあ何が出来るの?」というような想像力のカケラもない発言が出ることになる。
また、女性。女性と言っても本当に千差万別だし、一人の女性に対してでも、色々なステージがある。
生理前、生理中、更年期、妊活中(本当なら相手のパートナーも妊活を意識しないといけないんだけど、それはどうもうまく行かないらしい)、妊娠中、産休・育休・時短中、そして介護中。


男性の育休も、企業から従業員への取得促進が義務化されたので、どんなに頑健で、どんなに体育会系の男性であっても、パートナーが出産した場合は育休中、というカテゴリーが増えたわけだ。
また、持病のある人、加齢と共に持病が出来てしまった人、専業主婦のパートナーがいる人、独身の人、と、実は「男性」と一口に言っても、実は様々な属性の人がいるわけだ。


そう、一つの企業、会社、法人の中には「沢山のカテゴリーの人」がいる、という事を日本企業は忘れてないだろうか。
そしてそれが、生きにくさや、ジェンダー問題、障がい者差別などにつながってないだろうか??


身体的にハンディキャップがある(松葉杖、車椅子、なんでも)とか、HSPのように、「騒音」などに敏感で集中できない人。
満員電車に乗るのが厳しい人。(うつ病パニック障害、もしくは他人と体の接触が出来ない人、匂いに敏感な人、持病の関係で身体的に満員電車が苦痛になる人等など)。
妊活中なので、「今日はお酒は飲めません」「早く帰ります」の人。
生理中なので冷房直下のところに座っていられない人、2時間の会議に耐えられない人(経血が多くて、途中で交換が必要等)
勿論、妊娠しているので重いものを持てないとか、以前から知られていたものもある。
また、産後で時短の人。


そう考えると、私の場合だと、
1.消化器系持病あり
2.精神系持病あり
3.更年期障害
4.予防接種等に対するアレルギーあり(コロナの今、これが一番困った)
5.各種アレルギー症状あり
6.独身独居、飼い猫あり
7.年老いた両親健在だが、手術したり検査入院したりのケアが必要。ケアは通いで私自身と、病院で行う

 

というカテゴリーになるわけだ。

いくつかは診断書を提出しているが、診断書を作ることが困難なものもある。(特に予防接種やアレルギー関係)
その状態を、いわゆる「昭和の男」像と比較してみると、

 

1.何らかの持病くらいはあり(酒の飲みすぎで肝臓が、とか、ストレスで胃潰瘍が、とか)
2.既婚、パートナーは専業主婦、子供2人だけどパートナーに任せられる
3.両親健在で病気もあるが、パートナーにお任せ出来る


いやこれ、「一般的な」社内規定で網羅できないでしょ。
と、言いたくなる。
その上に私は現在会社内で「無視」というハラスメントを受けており、それが精神系持病を悪化させ、消化器系持病にも影響するが、会社は認めない、という負のループの真っ最中。


これを古い「社内規定」の中で、色んなカテゴリーの人が「競争」するって、やっぱりおかしい。
私の勤め先はフレックス制を導入していないが、本社が海外にあるのに、フレックス制がないってのもおかしいと思う。
本社とやり取りできる時間は、どうしたって定時後になるというのに。


そうすると、「海外から来た人で、こんな日本企業に入りたい人、いますか?」という疑問と、「こんな古くっさい規定があるから、電車内で痴漢に遭ってる子を助けられなかったり、駅で具合悪くなっている人を見過ごしていかなくちゃいけなかったり、残業つけちゃいけないって言われていて、フレックスないのに「遅刻しないために、30分早く来ててね(でもタイムカード押すなよ)」みたいなことが「慣習」になっていく。


やっぱりおかしいよ。
だからブラックだろうがホワイトだろうが、若い人たちは納得できなくて離職していくし、「男性が作った規定」の中にはめ込まれた女性は子供を産むのを諦めるし、どっちにしろ昇進もベースアップも男性優先で、初任給から毛が生えたくらいしか昇給しない女性やハンディキャップがある人は、「次の職場が見つかるまでぶら下がるか」という事でQuiet Quittingしていっちゃうんだよ。
そうすると生産性は上がらない。
勿論、所属する企業に貢献しようとも思わないし、そもそもモチベーションなんてマイナスだ。
そんな企業、そんな国の産業が盛り上がるわけがない!

 

ふー。
とりあえず書きまくったから、本腰入れて転職先探すかな。