氷河期初期世代おばはんの日々うらうら

就職氷河期初期世代のおばさんが時事問題に思ったりすることや、日々のあれこれ

女性のリアル脱出ゲーム from 日本

最近、少子化対策やらを政府が言っているところに、相変わらず逆風として大学の女子枠へのバッシングやら、教師や医師、保育士からの性加害事件、その判決の軽さ、また「ぶつかりおじさん」や「優先席に座っていると怒鳴ってくる男性」を見かけると(これが結構な頻度で見るんだ・・・怒鳴るまではいかなくても、若い女性の足にガンガンと傘をぶつけて睨みつけていたり、私のようなおばさんでも、座っているとジーーーーっと睨んできて席を空けさせるとか、先日は私の足の上にガンっと鞄を落としてきたり)、なんかもう、


「女性は日本から逃げた方がいい」
「半世紀経っても殆ど変化しないような国のために、頑張る必要はない」


と感じてしまうようになった。
勿論、「異次元の」少子化対策が「あ、これ失敗するな」という肩透かしな内容だったせいもあるが。

 

今の日本で、女性として生きるということは、つまりは


1.自分の本来の名前を名乗り続けることが難しく
2.小児である時から、老婆になって、さらには死体になってからも性被害にあうリスクを持ち
3.自分自身の肉体の決定権もなく(中絶には配偶者の同意が必要、経口避妊薬は一向に薬局販売されず)
4.自分の過失であれ、一方的な性被害であれ、妊娠してしまって中絶できず、産んでしまったら全責任を取らなければならず(死産だったとしても、それを言わずに遺棄したら犯罪となって逮捕される)
5.教育時には男女関係なく評価されるが就職してからは女性は就業しにくく、昇進・昇給しにくく、また給与が何故か2割ほど減らされ
6.出産・育児・家事に全てフルコミットしなければいけない空気の中、仕事に出てお金も稼がなければいけなく
7.やっと子育てが終わったと思ったら、介護(実両親・義両親)要員にならなければならず
8.それでも「夫を褒めよう」「男性をたてよう」「高齢者には優しくしよう」と、「全ての年齢に対するケア」を要求され
9.死んだ時に初めて家族に感謝されたらラッキー


という事だ。絶望的すぎる。

 

まさに今、この4月に入社式に参加していたり、大学生活を始めたりしている若い女性陣。
ごめんなさい。
私達(50代)も頑張ったんです。私たちの親の世代(80代)も頑張ったんです。
戦中生まれからずっと、日本人女性も「人権」を持ちたいと、頑張ってきたんです。

参政権等、勝ち得たものもありました。
少しずつ、少しずつ、女性が大学に行くことが「普通」になったりと、少しずつは進んできました。
でもまだ、女性に人権はありません。
自分の体一つ、決定する権利がありません。
性被害もなくなりません。むしろ増えました。
自分が被害に遭わないために、同じ女性を犠牲にするような人も出てきてしまいました。

本当にごめんなさい。


女性をスーパーウーマンにして、全ての歪みをひっかぶせようという無茶ぶりは止まりませんでした。
家庭(家父長制)、またその犠牲になってきた女性の黒い感情、女性が女性を助けるものは「無料」が当たり前、という風土はコンクリートのように固く、まだ打ち破ることは出来ていません。
進出した女性は、一つの失言、一つの失敗で完膚なきまでに打ちのめされます。社会がそれを容認しているようです。
「女性はサンドバックにしていい」と。
なのでDVもなくなりません。


それどころか、「男性社会」から零れ落ちてしまった男たちが「我々弱者男性を保護せよ」と、全く情けないことを言う時代にもなってしまいました。保護しないと、性行為をさせたり、チヤホヤしたり、優先的に仕事を斡旋したり、女性が食事代を出したりしないと暴力行為をしてきます。「性犯罪を減らしたければ、俺たちに女をあてがえ」というような人達です。
一方では「男を立てよ」といい、一方では「男を救え」という理解不能な状態にもなってしまいました。


若い、これからの女性の皆さん。
可能なら、日本から逃げて下さい。
もう既に日本は安全な国でもなければ、優しい国でもありません。優しい顔をしろ、と言われる国です。
既に勤めている方は、ワーホリ等、様々な方法があるので、自分に合う国を探して移住を考えて下さい。
ワーホリなら、何か国か候補をあげて、試してみることも出来ます。ビザも出ます。

 

学生の皆さん。
自分の通う学校、高校であれ大学であれ、そこに「海外提携学校」制度があれば、是非利用してみて下さい。
入試だけがハードルが高く、学問が出来ない日本の大学にはほぼ価値はありません。
バイトしてお金を貯める間に、英語と第二外国語は頑張って、ある程度使えるようにして、海外の提携学校への留学を狙って下さい。

 

存続が危ぶまれている女子大の方々。どうか、女性を国外に逃がすためにも、海外提携学校を増やしてください。日本の大学との提携制度はまだ、需要があります。なるべく数多く、増やしてあげて下さい。


皆さん、世界最強と言われる「日本国」のパスポートを持っている間に、自分に合う国を見つけ、外に出ていきましょう。
これから、「ケアワーク」「介護」がもっと増えます。
でもおそらく、男性はそれを全て「無料」か「微々たる金額」で女性に押し付けてきます。
女性を幸せにしない男性を、介護してやる必要はありません。


私は、既にもう「女性は日本から脱出せよ」というフェーズに入ったと思っています。
現在40代後半、50代、60代の女性を踏み台にしていいんです。国がなくなってもいいんです。日本人が生まれなくなってもいいんです。


それは女性のせいではありません!!!!

 

一度も舵取りをするチャンスを得なかったのが女性なのですから、絶対に女性のせいではないのです。
私たちは社会を変えられませんでした。
だからせめて、踏み台にならせて下さい。


日本から、この国から「飛び立って逃げて輝いて!」