氷河期初期世代おばはんの日々うらうら

就職氷河期初期世代のおばさんが時事問題に思ったりすることや、日々のあれこれ

女性専用トイレをなくさないでくれーー!

埼玉県が出したLGBTQ条例基本計画案で、またトイレ問題が発生している。
LGBTQに関しては、本当に微妙な問題なので「寄り添いたい」と思う部分と、「それはさすがに」と思う部分が混在してしまう。
トイレに関しては、やはり「それはさすがに」の部分が強く出てしまう。
更衣室も勿論なのだが、これはまた他の問題も入るので今はトイレに集中して考えてみる。


新宿の東急歌舞伎町タワーでもそうだが、ジェンダーレストイレ、誰でもトイレ、そういったものが「増設」されることは大いにオッケーだと思う。
本人の性自認等も勿論、例えば小さい娘さんを連れたお父さん、息子さんを連れたお母さん、息子に介護されるお母さん、娘に介護されるお父さん、もしくは異性の補助をしている施設の方やボランティアの方。
そういう人が悩まずに自分も一緒にそのエリアに入り、「している」時にはドアの外にいるとしても、トイレに座らせるところまでは一緒に個室内に入って介助したり、というような時に後ろめたさを感じずに済んだり、ワタワタと「いや、この子まで一人で全部できなくて」と説明したりという手間も省ける。
そういった一つ一つの小さなことが楽になる、というのは外出するハードルを下げてくれる。


しかし、だ。
「女性専用」をなくすなよ!!!!!
というのは、声を大にして言いたい。


男性が大をするのも、女性がするのも同じ「トイレ」の設備でしょ、というスペースとコストの面からそうしているのかもしれないが、そもそもが日本人は排泄音を聞かれることに非常に神経質になる民族だと思う。
日本のトイレの「音姫」が、日本に旅行している海外の人が「こんなのあった!!!」とSNSに上げて、バズってるのは、海外で音姫的なものを見かけないのと、海外に行っている時に、みんな排泄音、気にしないんだなと思うことが多いからこそ、これは日本人独特の羞恥心なのかな?とも思う。
同性でも聞かれたくない、悟られたくないと思っているところに、周りに異性がいると思うと、出るものも出ないんじゃないだろうか。
(特に若い人は。私も若い頃の方が気になった)

 


コロナ前、私は韓国・台湾の友達と私の3人で旅行したことが何度かあるのだが、同じアジア人でも違うもので、トイレの使い方、音、設備(トイレットペーパー備え付けかどうかとか、拭いた後に流していいかとかどうか)の感覚が非常に違うので、丁度3人という奇数だったこともあって私はシングルルーム、韓国・台湾組がツインルームを取るというのが通常のパターンになった。
そういう旅行の時に、トイレの話になった事も結構あるが、「旅行中、便秘になるからそれだけは苦痛」というのは私だけだった。
韓国・台湾の友達や、その知り合い等でも、「旅行先で便秘になる」という人はほぼいなかった。
日本人がよく旅行先で便秘になる、というのは、同室の人に排泄音を聞かれたくない、匂いでバレたくない、という意識があるから、身体がつい溜め込んでしまうのだと思う。
それだけ、無意識でも身体が反応してしまうほど、しみついている感覚なんだと思う。

 

というか、男性陣は女性が隣にいる状態で何も感じずに用を足せるのだろうか?
男性専用、ということで小便器だけは他のスペースとなると、男性が個室に入る=大です!!と思われる(本人が小でも立ってしたくない、個室に入りたい主義の場合でも、女性から見ると大のためなのね、と思ってしまう気がする・・・私なら思ってしまう)。
これ、既に付き合っているカップルならまだいいかもしれないけど、「さぁいいカッコ見せるぜ!」なデートの時とか、逆に困りはしないだろうか・・・???

 


もちろん、犯罪の可能性等様々な問題がある。
女性専用トイレですら、危険は沢山だ。連れ込まれる、盗撮、強姦、殺人・・・

女児が被害者になる犯罪では、トイレが犯行現場というのは多い。
盗撮に関しては、「息子の要望で母親が撮影した」なんてことも発生している(これはトイレではないが)。

 

個人的に経験したことでは、事務所(いわゆるテナントビルなので、複数の会社が入っているビル)のトイレの個室に修理の時に使うと思われるメーターボックスのようなものがあるのだが、朝出勤してトイレに行ったら、そこがゆらゆらと開いている。
閉めてみても、鍵が壊れているようで、カッチリ閉まらない。すぐ開いてしまう。
何となく嫌な感じがして他の階のトイレに行き、管理会社に連絡をしたら、管理会社がすっ飛んできたことがある。
ただの故障なのか、爆発物的なものを仕掛けられたのか、もしやカラ・・・?????と、全員の頭に浮かんでいたと思う。
その日は、午前中ずっと慌ただしく業者が出入りすることになった。

 

その時には一応危険性のあるものは見つからなかったようだが、例えば残業中、一人で事務所に残っていてフロアのトイレに行って、電気が点いてないから誰もいないだろうと入った瞬間に羽交い絞めにされたら、なかなか抵抗は難しいだろう。
自社ビルや、大型ビルなどと違って小規模な雑居ビルだと、「誰が入っても変に見られない」事があるので、こういう事例も実際にある。


私は、海外に渡航中に「ジェンダーレス」トイレで困った経験は記憶にはない。
ということは、ジェンダーレストイレがあったとしても、男性用、女性用、そして(あれば)ジェンダーレスに区分されていたのだろう。ピクトグラムがなく、現地語での「男」「女」だけの表記で、どっちが女性用か一瞬判断に迷った記憶はあるが、ジェンダーレストイレで迷った記憶はないので、女性用とジェンダーレスが一緒になっているという体験をしていないのだと思う。

そもそもが渡航中は公衆トイレにはよほどの緊急事態ではない限り入らないので(大体汚いし、暗くて怖い)、仕事なら勤務先のビルのトイレを使うし、旅行だったら近くにホテルがないかチェックしておいて、そこのトイレを使う。旅行中、「明日はここに行こう」と決めた時に、トイレスポットを調べておくのはもう体に染みついたルーティンだ。
商業施設(日本で言うところのデパートや、ショッピングモール)のトイレを使うのは、現地の友達と一緒にいたりするときだけだ。
(なので渡航中は水分摂取は日中は抑えて、夜ご飯のタイミングくらいから水分も解禁、という感じ)

しかし、「旅行」したのはコロナ禍の前の、かなり前になるので、今の時点で各地のトイレがどうなっているかは、どこかに行くとなったら事前に調査しないといけないと思っている。


・・・あ、もしかしたら、私のようなペーパー世代は「旅行に行く=下調べのためにガイドブックを買う」が最初にあったので無意識の行動だったが、若い世代はネット検索で全てまかなってしまうのかもしれない。
若い世代の女性陣、安全性の高いトイレの場所は頭に入れておいてくれーーー。
歩きスマホは勿論、路上でも女性一人でスマホに集中しちゃってたら、狙われるから危ないぞ!!


次回、出張でも旅行でも、海外に渡航する機会があったら、空港や駅、商業施設などのトイレはしっかりチェックしてみよう。
元々、トイレ自体が日本のように「入口一つ、中で分岐して男女に」という動線になってないところが多いので(特に観光客が多いところ)日本のトイレの作り方とは違うのだが、ジェンダーレスがどこにあるのか、またそれで「男女」どちらかのトイレがなくなっているところがないか、は見てこようと思っている。


とりあえず、私の知っているところで「男子はあれど、女子専用トイレがない」ところは記憶にないぞ!!!!

 

あ、「トイレがない」ところは記憶にあります。笑