氷河期初期世代おばはんの日々うらうら

就職氷河期初期世代のおばさんが時事問題に思ったりすることや、日々のあれこれ

持病と薬と海外と。

今週は天気が悪いらしく、今日も雨が降ったりやんだり。
こうなると出て来るのが「気象病」
今では「気象病」という名前がついたが、かつてはまぁ、病院に行っても「自律神経失調症」とくくられたり、その時々の症状で「風邪」と言われたり「慢性頭痛」と言われたり、だった。


子供の頃から色々と「原因不明」を抱えていたので、中学くらいからだったか、私は漢方内科にも通って、漢方薬を処方してもらっていた。
ツムラが入手しやすくなってからは、分かっているものは今は自分で「これだな」と、「苓桂朮甘湯」を店頭で買ったりできるようになったが、それ以前は漢方内科経由か、もしくは漢方内科で直接調合してもらっていた。
子供の頃から顆粒、粉薬、なんでも飲める方だったのが幸いして、先生が「かなり苦いけど大丈夫かな」と、その場で薬湯にしてくれて味を確かめたり(飲めなかったものは今のところない)、鎮痛剤として出してもらった顆粒の薬も、「飲み下す」のではなく、「口の中で溶かす」方が痛みが早く消えるので、学校の授業中等でもザーッと口に流し込んでそのまま授業を受けていた。
(めまいから倒れたりもしていたので、私がいきなり薬を飲んでいても誰も驚かなかった。笑。ただ、「苦くないの?」と聞かれて、袋をペリペリ破いて袋についている粉を舐めた友達が「ギャーーー」となったりはした。)


そして今では、CTやMRIで原因が分かったものは西洋医学で、それ以外の「不定愁訴」に該当するようなものは漢方薬で、という治療方法の組み合わせになっているが、引っ越しやら何やらで病院が変わった時、その説明をするのがなかなかに難しい。
以前は加えて鍼灸にも行っていたが、引っ越したことで鍼灸は「会社帰りに寄る」が出来なくなったのでなかなか行けなくなってしまった。
どうしてもこれは限界、となった時だけ、土曜日に開けてもらったり、有休を取ったりで行っている感じだ。
(先生有難う。涙)


どっちにしろ、常備薬含め、あれこれとその時々で薬を飲んでいる状態だが、そうすると海外出張や海外旅行の時に引っかかることがたまにある。
漢方薬ツムラになる前はヤバイ薬と勘違いされる可能性があったので、旅行中は持ち歩かなかったが、ツムラになってからも空港探知犬にフンフンされて、空港内の変なところで荷物のチェックを受けた事もある。
(フンフンされると、「マダム、ハンドバッグを少し下に下げて下さい」とか言われて、探知犬が嗅ぎやすい位置まで持って行き、それでもフンフンが止まらないと鞄オープン、という感じ。漢方薬も欧米でも認知されてからは説明しやすくなった。)

 

勿論入出国の時に鞄オープンになった事もある。
旅行で普通の格好(長時間フライトだと、普通よりちょっとラフだったりすることもある)の時も、仕事でスーツの時も同じように止められるようになったが、20代前半の頃は、スーツ着てても入国時に「ビジネスです」って言われたら笑われて、面白がられて鞄見られたこともあったなぁ。

(私は身長が低いので、よく子供に思われてビールを買うためにパスポートを出す羽目になったりしていたのです)


しかし、一番面倒だったのがアメリカ出張の時だ。
アメリカに入国する際、特定薬物は持ち込みが出来ないのだが、一部私が服用している薬がそれに該当してしまうので、その時だけ処方を変えてもらったり、それが難しかったら医師に診断書を書いてもらい、処方箋と一緒に自分で訳して、薬局の袋に入れたまま、税関に提示することになる。
そもそもがESTAを取得しなければならないのに、面倒くさい事この上ない。
ESTAにも疾病や薬物の項目があるが、伝染病や人に危害を加えるような精神疾患、そして違法薬物の使用経験がESTAの項目なので、通常の疾患での投薬はこちらは引っかからない。しかし、だからと言ってなんの準備もせずに薬を持ち込むと、見つかったら罰金になったりするのだ)


その時は、一応アメリカの上司にその旨説明しておいて、「もし入国出来なかったら会議参加出来ないから、電話します」という事にしておいたのだが、何とか無事に入国出来たのでホッとした。
車の運転もあったから、最近では一番緊張した出張だったかも。


若い頃も渡米したことはあったが、その頃はまだESTAもなかったし、処方薬を空港でチェック、という事はなかったので普通に生理痛用の鎮痛剤等持ち込んでいたが、最近は本当に手間が増えるようになってしまった。
更年期障害は出来るだけ漢方薬でと思っても、粉薬は説明も面倒くさいし、成分を英語に訳すのが面倒くさくなるので、西洋医学の薬になってしまう。
(翻訳は誰かに頼んでもいいのだが、どうせ国際免許取りに行ったりもあるから、パパっと自分で訳しちゃった方が早いのだ。お金かからないし)


最近ではコロナ関係の証明書等が必要だったりする国もあるが、それもだいぶ減ってきた。
それでも、案外意外なところで入国時にトラブルになったりするケースがある。
薬もそうだが、食べ物日本食がないと駄目なの~系の人要注意)やパスポートの残存日数、手荷物に入れられるもの、機内に持ち込めるものの区別、量が決められているもの(液体もそうだが、例えば香水やタバコ、お酒も量が国によって違うし、持ち込めない国もある)など。


うっかりで没収で済めばいいのだが、没収だけで済まなくなるのが処方薬。薬がなくなって、後で困るのは自分だからね(;^_^A
持病がある人は、事前に調べて行きましょう~~~。